ペンを持つときは「撃鉄を起こす手」にすると疲れなくなる件
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島田智史(2021)『あなたの「できない」を解消する! バーレッスンハンドブック』東洋出版,p.59.
と
栢野忠夫(2016)『動く骨 手眼足編』ベースボールマガジン社,p108,pp.220-221.
を基に作成した。
こんにちはユウキです。

怠け者ブロガー
メモ書きをしているときに「撃鉄を起こす手」は硬筆に、「親指をしまう」は毛筆に向いていることに気づきました。「日常でも使えそうな手の形のまとめ」の更新にもなっています。
まずツイートをご覧ください。
ペンを持つときは「撃鉄を起こす手」にすると疲れなくなりますね。多くの人は小指側の手の横をつけて書きますがそうではなく、実は
1️⃣「撃鉄を起こす手」にする
2️⃣小指の骨で支えることが正解です。手首の緊張が手の内になり、手の内が優秀なリーダーとなって心と全身を整える。
— ユウキ×身体の使い方工作室 (@yukitakeblog) April 17, 2026
1.「撃鉄を起こす手」にする
2.小指の骨で支える
ことが正解です。手首の緊張が手の内になり、手の内が優秀なリーダーとなって心と全身を整える。
では解説します。
■ペンを持つときは「撃鉄を起こす手」にすると疲れなくなる件
ペンや鉛筆で字などを書くときの悩みなにかっていうと、字が汚い?いやいや
小指側が汚れることでしょ
そんな悩みを解決する方法を紹介します。まずは参考にした書籍の内容をそのまま書きます。
【疲れないペンの持ち方】
・小指の骨でペンを持つ手を支える(小指球は紙につけない)
・手首を伸ばす
・前傾にならなくてもペン先が見えるようにする[1]
です。この方法なら小指側を汚さずに済むだけではなく、体を横に傾けてペン先をのぞき込んだり、字が縦に細くなって起きる誤解、例えば「8」の下が細く小さくなって「0」に見える、傾けた側の目が近目になるといったことを防ぐことが期待できます。
とはいえ、やり慣れた方法は、その鮮度みずみずしい最初の印象の強さからくる強力な思い込み[2]によって元のやり方にすぐ戻したくなるものです。
そのためには手のひらに力がはいるようにするとがコツなのです。
■撃鉄を起こす手のやり方
画像は
島田智史(2021)『あなたの「できない」を解消する! バーレッスンハンドブック』東洋出版,p.59.
と
栢野忠夫(2016)『動く骨 手眼足編』ベースボールマガジン社,p108,pp.220-221.
を基に作成した。
・「撃鉄を起こす手」
画像は
島田智史(2021)『あなたの「できない」を解消する! バーレッスンハンドブック』東洋出版,p.59.
と
栢野忠夫(2016)『動く骨 手眼足編』ベースボールマガジン社,p108,pp.220-221.
を基に作成した。
そこで「撃鉄を起こす手」というやり方を応用します。
「撃鉄を起こす手」は『老境との向き合い方』によると、親指を台形にすることを利用して手首を手の甲側にグッと反らせて[1]手のひらをくぼませることで、手先ではく背中を使ってビンのふたを開けたり、座っている人を立たせたりする方法で[2]、昔のシングルアクションの回転式拳銃の撃鉄(拳銃上部についている激発装置)を起こすときに似ていることから「撃鉄を起こす手」と名付けられました[3]。
とはいえ多くの人は単に手の甲を反らすだけで「なんかうまくできねぇな。やめよう」となるかと思いいます。
そこで、ちょっとした手順で「撃鉄を起こす手」ができるようになる方法を紹介します。
まず、
- 1.小指の付け根を先端に向けて押し出すように寄せることを始点に
- 2.同時に人差し指の付け根を手首に向かって押し出すように寄せる[4]
ことで親指が台形に曲がりながら
手首の近くにある親指のふくらみの付け根のあたりが手のひらの真ん中に向かって寄る
[5]
ことで手の甲が力を入れながら反ります。ここから
「手首を伸ばすことなく」小指の付け根を手首に向けて押し出すように寄せる
のです。すると手の甲に力を入れて反らしたまま、手の甲を動かすようにして[6]、指の付け根にアーチをつくり、それがそのまま
手のひらに力が入るようにする
[7]
ことになるのです。
こうして手のひらがくぼむと同時に、人差し指の付け根も先端に向けて押し出すように寄せることになることで、手の甲に力を入れたまま伸ばすことができ、自然に手首の角度を決めることができるのです。
また、わかりにくいときは一度親指を台形にして手首を甲側に反らし、
手の甲の反らしたまま伸ばすことなく
小指の付け根を前腕に近づけるように倒すと良いかもしれません。小指の付け根に人差し指の付け根が寄ることにあわせて、指の付け根にアーチができ、小指の付け根が手首に向かって押し出されるように寄ることが実感できるはず。
さらに慣れると人差し指と小指の付け根を同時に手首に向かって寄せるだけでできるようになると思います。
脳が使いやすい手先をえこひいきするかのように手首が出しゃばってプラプラ動くこともなくなるだけでなく、手先は肩をはじめとした体幹だけでなく全身をつなぐ有能なリーダーのようになるのです[8]。
さらに『「筋肉」よりも「骨」を使え!』では、
- 体の芯を動かす精妙なルートを作るため
- 手の内にある特殊な緊張をつくることで[9]
とありますが、私はこれを筋肉に力を入れながら伸ばす伸張性(遠心性)収縮[10][11]をお互いにしあうことと、東洋医学でいうところの筋肉のつながりである経筋にる手の経筋と足の経筋のつながりや重なりによるものだと想像しています。
長くなるのでここではリンクだけを紹介します。
「虎拉ぎ」は小指の付け根を指先に向けて寄せることを始点に人差し指の付け根を手首に向けて寄せることがコツかもしれない
「虎拉ぎ」の手は・小指の付け根を指先に向けて寄せることを始点に人差し指の付け根を手首に向けて寄せることがコツだと思う。多くの人は親指と人差し指を単に曲げるだけかもですが、そうではなく、・肩を下げることがその目的だと言える。体の前側の筋肉の解放が背中と脚の力になる。
・書いているときに気づいたこと【毛筆を持つ=「親指をしまう」】
画像は
島田智史(2021)『あなたの「できない」を解消する! バーレッスンハンドブック』東洋出版,p.59.
と
栢野忠夫(2016)『動く骨 手眼足編』ベースボールマガジン社,p108,pp.220-221.
を基に作成した。
実はこれ、付け根を寄せる手順を反対にすると毛筆で字を書くときにひじをつけずに書くことを可能にすることが見込まれるのです。
やり方は、
- 1.人差し指の付け根を手首に向かって押し出すように寄せることを始点にして
- 2.同時に人差し指の付け根を手首に向かって押し出すように寄せる
ことで、同じく
手首の近くにある親指のふくらみの付け根のあたりが手のひらの真ん中に向かって寄る
ことから
親指の付け根と中指の付け根が向かい合うように近づく
ことで「親指をしまう」[12]ことができるのです。
「撃鉄を起こす手」と同じく手の甲を動かして指の付け根がアーチをつくることで手の平に力を入れた状態のままで、手の甲を反らすことなく、親指と人差し指の股というか間を前腕(ひじと手首の間)に近づけるように、人差し指の付け根を起こすことで、
「手首を伸ばした状態のまま」人差し指の付け根を手首に寄せる
ことが可能となるのです。もちろん手首は固定され、以下略。
また、わかりにくいときは一度小指を巻き取る動きで手首を伸ばし、小指側に倒した手首を
伸ばしたまま反らすことなく
人差し指の付け根を前腕に近づけるように起こすと良いかもしれません。人差し指の付け根に小指の付け根が寄ることにあわせて、指の付け根にアーチができ、人差し指の付け根が手首に向かって押し出されるように寄ることが実感できるはず。
さらに慣れると人差し指と小指の付け根を同時に手首に向かって寄せるだけでできるようになると思います。
これで、手のひじもつけないばかりか、毛筆を使うときのコツである
紙に対して筆を垂直に立てたまま書く
ことができるのです。もちろん筆先はペンと同じように体を傾けて横から覗き込むことなく見えているはずです。
「新・火焔の手」と「レモン絞りの手」の共通点【親指をしまう】
「新・火焔の手」と「レモン絞りの手」の共通点は、多分、・人差し指の付け根を指先に向けて押し出すことを始点に小指の付け根を手首に向けて押し出すことですね。多くの人は単に親指だけを反らすだけかもですが、そうではなく、それで動く手の甲を使って・親指の付け根と中指の付け根が向かい合うように近づけることことが正解です。・手首にある親指側のしわあたりの根元から付け根を先端に向けて伸ばすようにすることでの肩の下がりが背中の力となり、体の前側の筋肉の緊張を取る。
・余談
韓国時代劇の『六龍が飛ぶ』で「剣術の癖と筆跡は同じになる」という意味のセリフが登場するのですが、これは多分、
毛筆を持つときのコツと形が剣や刀を持つときのそれと同じである
ことがその根拠なのだと思います。
もちろん状況によって、例えば剣をスッと前に出すときは「親指をしまう」、逆に引いて体に寄せるときは「撃鉄を起こす手」などグラデーションのように連続して切り替わりますが、極端にいうと手首を反るか伸ばすかの違いだけで、「親指をしまう」と「撃鉄を起こす手」はお互いに融合していると言えます。
実際に日本の剣術である柳生新陰流でも「龍の口」といって、立ちの柄を小指の線の手根骨のふくらみの前の窪みに入れて持つという持ち方があって、小指でしっかり握ることで下筋、「手は小指、足は親趾」をつなげて、足腰の力を太刀先に伝えて大きな斬撃力を生み出すといいます[13]。
このやり方は多分、上記の「親指をしまう」ことからの「毛筆を持つ手」と同じだと思います。それは、5本の指の指先だけで握りしめるのではなく、上記の「親指をしまう」やり方で小指を中心に薬指とで巻き取るようにして、中指は添える程度にし、そこから小指側に倒れた手首を伸ばしたまま反らすことなく人差し指と親指の股、もっと言うと人差し指の付け根を前腕に向けて起こします。親指と人差し指はその動きに任せて曲がった結果「OK」のサインのように輪っかになるようにして、力が入った状態の手のひらで刀を持つ方法なのだと思います[14]。なお、上半身と下半身のつながりは上記のリンクのとおりで、下にも置いておきます。
また、メモ書きの日記でもいいから紙に描き出すとよいとされるのは、手のひらがくぼむことで、そのいちばん深くくぼむところにあるという「鎮心の急所」として知られる労宮というツボを刺激することになることで、もっと物理的にいうのであれば、鎖骨が横に開いて肩が下がることで肋骨が
胸骨を持ち上げる向きにあばら骨に沿ってネジを巻くように締まる
[15]
ことで、恐怖や緊張に対して恐怖心、不安といった体が反応するための条件である
横隔膜がキュンと縮み上がることができないようにする
[16]
ことで精神が安定するからであると想像しています。
・さらに
「撃鉄を起こす手」からは「虎拉ぎ」、「親指をしまう」からは「新・火焔の手」にすることで階段をラクに上り下りすることが期待できます。
「虎拉ぎ」(寝技に持ち込まれても有効らしい)
「虎拉ぎ」は小指の付け根を指先に向けて寄せることを始点に人差し指の付け根を手首に向けて寄せることがコツかもしれない
「虎拉ぎ」の手は・小指の付け根を指先に向けて寄せることを始点に人差し指の付け根を手首に向けて寄せることがコツだと思う。多くの人は親指と人差し指を単に曲げるだけかもですが、そうではなく、・肩を下げることがその目的だと言える。体の前側の筋肉の解放が背中と脚の力になる。
「新・火焔の手」(ぱっと見は「OK」のサイン)
「新・火焔の手」と「レモン絞りの手」の共通点【親指をしまう】
「新・火焔の手」と「レモン絞りの手」の共通点は、多分、・人差し指の付け根を指先に向けて押し出すことを始点に小指の付け根を手首に向けて押し出すことですね。多くの人は単に親指だけを反らすだけかもですが、そうではなく、それで動く手の甲を使って・親指の付け根と中指の付け根が向かい合うように近づけることことが正解です。・手首にある親指側のしわあたりの根元から付け根を先端に向けて伸ばすようにすることでの肩の下がりが背中の力となり、体の前側の筋肉の緊張を取る。
■出典と参考資料
ペンを持つときは「撃鉄を起こす手」にすると疲れなくなる件
[1]夏嶋隆(2021)『疲れないカラダ図鑑』アスコム,pp.80-81.
[2]森博嗣(2025)『つくねもハンバーグ』講談社,pp.218-219.
撃鉄を起こす手のやり方
[1]甲野善紀(2016)『できない理由は、その頑張りと努力にあった 武術の稽古で開けた発想』PHP研究所,p.73.
[2]甲野善紀(2021)『古の武術から学ぶ 老境との向き合い方』山と渓谷社,pp.128-130.
[3]甲野善紀(2021)『古の武術から学ぶ 老境との向き合い方』山と渓谷社,pp.127-128.
[4]島田智史(2021)『あなたの「できない」を解消する! バーレッスンハンドブック』東洋出版,p.59.
[5]島田智史(2019)『これで先生のアドバイスどおりに踊れる! バレエ整体ハンドブック』東洋出版,pp.90-91.
[6]島田智史(2021)『あなたの「できない」を解消する! バーレッスンハンドブック』東洋出版,p.50.
[7]島田智史(2021)『あなたの「できない」を解消する! バーレッスンハンドブック』東洋出版,p.59.
[8]甲野善紀・松村卓(2014)『「筋肉」よりも「骨」を使え!』ディスカヴァー・トゥエンティワン,p.56.
[9]甲野善紀・松村卓(2014)『「筋肉」よりも「骨」を使え!』ディスカヴァー・トゥエンティワン,pp.56-58.
[10]加藤優二.“筋トレをする前に!!知っておきたい筋肉の仕組み(筋肉の収縮)”.足立慶友整形外科.投稿日:2023-10-03,
https://clinic.adachikeiyu.com/5894,(参照 2026-04-16).
[11]荒川裕志著・石井直方監修(2012)『プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典』ナツメ社,
pp.16-17.
[12]島田智史(2019)『これで先生のアドバイスどおりに踊れる! バレエ整体ハンドブック』東洋出版,p.90.
[13]赤羽根龍夫(2016)『速く、強く、美しく動ける! 古武術「仙骨操法」のススメ』BABジャパン,pp.74-76.
[14]甲野善紀・荻野アンナ(平成24年)『古武術で毎日がラクラク! 疲れない、ケガしない「体の使い方」』祥伝社,pp.20-21.
[15]専心良治,@senshinryochis.(2017年12月9日).『バレエであばらを締めるときのイメージ』 [動画].YouTube.3:40~4:02.
https://www.youtube.com/watch?v=tCGHcGBU08w (参照日: 2026年3月30日).
[16]小関勲・甲野善紀(2016)『ヒモトレ革命 繋がるカラダ 動けるカラダ』日貿出版社,pp.133-134.
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日常でも使えそうな手の形・撃鉄を起こす手 ・虎拉ぎ ・旋段の手 ・角成の手 ・蓮の蕾 ・袋を持つ手 ・硬筆を持つ手・親指をしまう ・レモン絞りの手 ・龍の口 ・新・火焔の手 ・火焔の手 ・荷物を持つ手 ・毛筆を持つ手共通点は手首の固定