「蓮の蕾」の手のコツは小指の付け根は指先に向けて寄せることを始点に、人差し指の付け根は手首に向けて寄せることかもしれない(転載です)
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サムネイルは
島田智史(2021)『あなたの「できない」を解消する! バーレッスンハンドブック』東洋出版,p.59.
と
栢野忠夫(2016)『動く骨 手眼足編』ベースボールマガジン社,p108,pp.220-221.
を基に作成した。
こんにちはユウキです。

怠け者ブロガー
「指の付け根を寄せる目的は指の付け根を先端に向けて伸ばすようにすることにあるのかもしれない」を書いている中で思いつきました。「そうか!そうだったのか!」と思った人は「いいね!」よろです。
まずはツイートをご覧ください。
「蓮の蕾」の手のコツは
✅人差し指の付け根は手首に、小指の付け根は指先に向けて位置を入れ替えるようにする
ことですね。
多くの人は指先を力ませて親指と人差し指と小指がつくかつかないかの状態にしますが、そうではなく✅手の甲が動くようにした結果寄っている
ようにすることです。
— ユウキ×身体の使い方工作室 (@yukitakeblog) April 6, 2026
・人差し指の付け根は手首に、小指の付け根は指先に向けて位置を入れ替えるようにする
ことですね。
多くの人は指先を力ませて親指と人差し指と小指がつくかつかないかの状態にしますが、そうではなく
・手の甲が動くようにした結果寄っている
ようにすることです。
では解説します。
「蓮の蕾」の手のコツは小指の付け根は指先に向けて寄せることを始点に、人差し指の付け根は手首に向けて寄せることかもしれない
画像は
島田智史(2021)『あなたの「できない」を解消する! バーレッスンハンドブック』東洋出版,p.59.
と
栢野忠夫(2016)『動く骨 手眼足編』ベースボールマガジン社,p108,pp.220-221.
を基に作成した。
恐怖を感じるための条件は、体が恐怖を感じるための体勢になることであるといい、その体勢は
横隔膜がキュンと縮み上がるようにする
ことであるといいます[1]。
逆にいえば、横隔膜が縮みあがる条件をなくしてしまえば、もちろん危なさを感じ取ってはいるものの、恐怖を恐怖でなくすることであると言えます。
それが簡単にできるようにする手の形がありまして、「蓮の蕾」と言います。まず参考にした書籍のとおりにやり方を書きます。
まず、左右両方の手を、それぞれの親指、人差し指、小指を手の平側に丸くして、この3本の指先が触れるか触れないかという状態にします。次に左右両方の手を組み合わせるのですが、それぞれの薬指の生え際で絡め、左手は右に、右手は左にと、押し合うようにして、肩を下げます。こうすると横隔膜が上がってこないのです[2]。
[2]小関勲・甲野善紀(2016)『ヒモトレ革命 繋がるカラダ 動けるカラダ』日貿出版社,pp.132-133.
とのことですが、実際にやってみると指先を寄せるとことまではいいのですが薬指を絡めた瞬間に手の形が崩れてしまいます。とはいえこれを簡単にどうにかできる方法がありまして、それが
小指の付け根は指先に向けて押し出すように寄せることを始点にして、同時に人差し指の付け根は同じように手首に向けて押し出すように寄せる
[3]
ことです。すると薬指を絡めた状態でもそうでない状態でも親指と人差し指と小指の先が触れるか触れないかの状態にすることはもちろん、蓮の蕾の手にしたときに手の平の一番くぼむところにある、怖い思いをしたときに”鎮心の急所”と知られる労宮というツボが刺激されることに加えて、そのときの動きである
付け根が向かい合わせになるようにしながら近づける
ことで手の平を緊張させるというよりは、
手の甲を意識するように動かす
[4]
ことで
伸びるほうの筋肉を意識するようになる
[5]
のです。
ちなみに親指はその動きに連なって、その付け根を手首に向けて寄せることで親指を台形に曲がることで伸ばしながら力を入れた状態にすることができます。
その動きは同時にそのまま親指の付け根を手首へ寄せる動きとなります。その動きにあわせて台形になることが、
手首の近くにある親指のふくらみの付け根のあたりが手のひらの真ん中に向かって寄る
[6]
動きにあわせて手首が反れます。
人差し指の付け根を手首に向けて押し出す感覚がわかりにくいときは、親指の付け根を骨に沿って手首に向けて押し出すようにすることもありかな、と思います。
それでもうまくできないときは上記の方法を
あらかじめ手首を固定した状態で
すると指の付け根の動きを手首が出しゃばるように代わることがなくなります。
このことによって、指を曲げながら伸ばすことができ、同時に同じく腕からわきも力を入れながら伸ばしあうことで、制限による不自由を許容するからこそ自由に動けるところの場所、例えば背中や腰やわき腹などを見つけてはたらく出番を作ることができるのだと思います。
■どうして「蓮の蕾」の手で肩が下がるのか
西洋の解剖学はともかく、東洋医学には筋肉のつながりである経筋という考え方があります。
例えば小指には、後ろは「手太陽経筋」と、前は「手少陰経筋」というつながりがあります。
後ろの手太陽経筋は、
- 小指の背→手の甲の小指側→前腕の小指の背→二の腕の背の小指側→肩甲骨の真ん中→背骨頭の横と後頭部の奥
という背中の奥の筋肉とつながっています[1]。
同時に前の手少陰経筋は
- 小指の腹→手のひらの小指側→前腕の腹の小指側→二の腕の腹の小指側→胸の筋肉→ヘソ[2]
という体の前の筋肉とつながっています[3]。
小指につながるこのふたつのつながりによって、付け根を先端に向けて押し出すようにすることで、鎖骨と肩甲骨の端からの流れが肩先で合流するように小指の先に向けて体の前の表面の筋肉と後ろの奥の筋肉が引き伸ばされることで、特に胸の表面の筋肉が伸ばされることによって、
鎖骨を横に開く動き
[4]
になり、肩甲骨を本来の位置に戻して肩を下げるのです[5]。
鎖骨を横に開く動きで肩甲骨を本来の位置に戻すことは小指だけでなく他の4本の指からつながる筋肉の伸びにもなります。
まず、小指と向かい合うように近づく親指からの筋肉のつながりは手太陰経筋といい、
- 親指→前腕の腹の親指側→二の腕の腹の親指側→肩と胸の境目のくぼみ→
- →胸の奥の筋肉→みぞおち→肋骨の内側と胃の入り口
- →鎖骨→肩甲骨内側上部→背中側の首の下あたり
- →鎖骨→肩甲骨の下の角→背中側のあばらの下にあるあばらを閉じる筋肉
という感じで体の前と背中のインナーマッスルとつながっています[6]。
小指と同じように親指の付け根と向かい合うように近づけることになる人差し指のつながりは手陽明経筋といい、
- 人差し指→手の甲の人差し指部分→前腕の背の親指側→肩の膨らみ→肩の前のくぼみのあたり
- →肩甲骨→背骨を挟むように背中の上の筋肉
- →首の前→ほほ骨
- →ほほ骨→鼻の横
- →頭のてっぺんをぐるっと回って→反対側のあごの関節→下あご[7]
と肩と背中の上にある表面の大きな筋肉とつながっています[8]。
手を蓮の蕾の形にしたときに一番伸ばすことになる中指ですが、「伸ばす」ということに一番意味があると考えられます。中指からのつながりは手厥陰経筋といい、
- 中指→手のひらの中指部→親指のつながり(手太陰経筋)と併行しながら前腕の腹の真ん中あたり→二の腕の内側(奥か?)→わきの下→
- →あばらの前後(+肩甲骨の前側の筋)
- →反対側のわきの下→反対側の中指
- →胃の入り口(横隔膜かも)
わきとその内側とつながっています[9][10]。
そして生え際を絡める薬指からのつながりは手少陽経筋といい、
- 薬指→手の甲の薬指部→手首→前腕の背の中央部→二の腕の背の奥→肩甲骨の上の奥→
- →舌骨
- →耳の前→目尻→直角に上って頭の横と前部の角
とつながります[11][12]。
蓮の蕾の手で薬指が強調というか印象づけられるのですが、これは多分、薬指からつながる舌骨が頭と下あごと肩甲骨をつなぐことによって頭の揺れを抑えて、上半身の揺れを抑えてバランスを取ってくれているのです。
揺れを抑えてバランスを取ることが重要になる理由は、人は極度の不安や恐怖を感じると体のバランスを失ってしまうからです[13]。逆にいえば、バランスを保つことで不安や恐怖を感じたとしてもそこから離れやすくすることを見込んでのことと考えることができます。
また想像ですが、薬指を絡めて押し付けあわせる理由は、薬指が小指を動かしたときは小指に、中指を動かしたときは中指と連なって動くため、これに制限をかけて、付け根を先端に向けて押し出すようなイメージで伸ばしておくようにするためであると考えられます。
■まとめ
- 「蓮の蕾」の手のコツは小指の付け根は指先に向けて寄せることを始点に、人差し指の付け根は手首に向けて寄せる
- どうして「蓮の蕾」の手で肩が下がるのか:経筋のはたらき→鎖骨が横に開く+肩甲骨が本来の位置に戻る
■出典と参考資料
「蓮の蕾」の手のコツは小指の付け根は指先に向けて寄せることを始点に、人差し指の付け根は手首に向けて寄せることかもしれない
[1]小関勲・甲野善紀(2016)『ヒモトレ革命 繋がるカラダ 動けるカラダ』日貿出版社,pp.133-134.
[2]小関勲・甲野善紀(2016)『ヒモトレ革命 繋がるカラダ 動けるカラダ』日貿出版社,pp.132-133.
[3]島田智史(2021)『あなたの「できない」を解消する! バーレッスンハンドブック』東洋出版,p.59.
[4]島田智史(2021)『あなたの「できない」を解消する! バーレッスンハンドブック』東洋出版,p.50.
[5]栢野忠夫(2016)『動く骨 手眼足編』ベースボールマガジン社,pp.220-221.
[6]島田智史(2019)『これで先生のアドバイスどおりに踊れる! バレエ整体ハンドブック』東洋出版,pp.90-91.
どうして「蓮の蕾」の手で肩が下がるのか
[1]専心良治,@senshinryochis.(2021年4月1日).『【肩甲骨周りの問題(首こり・肩こり)を整える】小指のつながりを紐解く|手太陽経筋』 [動画].YouTube.1:30~3:06.
https://www.youtube.com/watch?v=cSsC8VVI7PA (参照日: 2026年3月30日).
[2]やまさきひろし.“手・少陰・心経筋_筋膜のつながり”.はり灸ガルボのアメブロ.投稿日:2019-08-02,
https://ameblo.jp/amt-harikyuu/entry-12455464348.html,(参照 2026-03-30).
[3]専心良治,@senshinryochis.(2022年2月2日).『外側体重(スネが疲れる・外もも張る)を直して内側重心にするコツ|小指ー母趾の連動』 [動画].YouTube.4:05~7:12.
https://www.youtube.com/watch?v=G6YkumTGFAQ (参照日: 2026年3月30日).
[4]専心良治,@senshinryochis.(2024年7月11日).『【巻き肩・猫背リセット】意識したいポイントとセルフ整体』 [動画].YouTube.7:00~8:29.
https://www.youtube.com/watch?v=MZ9-tfGLDow (参照日: 2026年3月30日).
[5]専心良治,@senshinryochis.(2024年7月11日).『【巻き肩・猫背リセット】意識したいポイントとセルフ整体』 [動画].YouTube.5:35~6:28.
https://www.youtube.com/watch?v=MZ9-tfGLDow (参照日: 2026年3月30日).
[6]専心良治,@senshinryochis.(2021年2月28日).『【腱鞘炎から 肩痛・姿勢・呼吸まで】親指のつながりを紐解く|手太陰経筋』 [動画].YouTube.1:16~2:23.
https://www.youtube.com/watch?v=WFpxrYSpNCo (参照日: 2026年3月30日).
[7]やまさきひろし.“手・陽明・大腸経筋_筋膜のつながり”.はり灸ガルボのアメブロ.投稿日:2019-07-05,
https://ameblo.jp/amt-harikyuu/entry-12455445961.html,(参照 2026-03-30).
[8]専心良治,@senshinryochis.(2021年11月27日).『【肩こり・背中こり・腱鞘炎・顎関節症改善に使える】人差し指のつながりを紐解く|手陽明経筋』 [動画].YouTube.1:32~3:03.
https://www.youtube.com/watch?v=uJmWqbKGhPE (参照日: 2026年3月30日).
[9]専心良治,@senshinryochis.(2021年6月17日).『【猫背や反り腰・肩の動き改善に使える】中指のつながりを紐解く|手厥陰経筋』 [動画].YouTube.1:12~3:32.
https://www.youtube.com/watch?v=fBXNEvHvHbQ (参照日: 2026年3月30日).
[10]やまさきひろし.“手・厥陰・心包経筋(心主)_筋膜のつながり”.はり灸ガルボのアメブロ.投稿日:2019-07-26,
https://ameblo.jp/amt-harikyuu/entry-12455451415.html,(参照 2026-03-30).
[11]専心良治,@senshinryochis.(2021年5月1日).『【首の痛み、肩痛からバランスまで整える】薬指のつながりを紐解く|手少陽経筋』 [動画].YouTube.1:20~4:08.
https://www.youtube.com/watch?v=JQ-KmAykkng (参照日: 2026年3月30日).
[12]やまさきひろし.“手・少陽・三焦経筋_筋膜のつながり”.はり灸ガルボのアメブロ.投稿日:2019-06-14,
https://ameblo.jp/amt-harikyuu/entry-12455443782.html,(参照 2026-03-30).
[13]小関勲・甲野善紀(2016)『ヒモトレ革命 繋がるカラダ 動けるカラダ』日貿出版社,p.135.
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