「旋段の手」で体の前の緊張が取れる理由【答:僧帽筋】
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こんにちはユウキです。
手を「旋段の手」の形にすると肩が下がって、体の前側の緊張が取れる理由がわかりました。
まずはツイートをご覧ください。
「旋段の手」の形にすると
✅肩が下がる
✅体の前側の緊張が取れる理由は肩から背中の僧帽筋が伸ばされるからだと思う。鎖骨の外側1/3の位置にもつく僧帽筋が伸ばされることで、同じく鎖骨につく大胸筋が伸ばされることをはじめに身体の前側の緊張が取れる。
— ユウキ×身体の使い方工作室 (@yukitakeblog) March 20, 2026
・肩が下がる
・体の前側の緊張が取れる
理由は肩から背中の僧帽筋が伸ばされるからだと思う。鎖骨の外側1/3の位置にもつく僧帽筋が伸ばされることで、同じく鎖骨につく大胸筋が伸ばされることをはじめに身体の前側の緊張が取れる。
では解説します。
■「旋段の手」で体の前の緊張が取れる理由【答:僧帽筋】
- 1.人差し指を握るように折り込み
- 2.小指を曲げて甲へと反らし
- 3.中指と薬指はその動きに任せて
- 4.親指は台形にして、親指の先が人差し指に触れるか触れないかの位置を維持する
ことで手や指先だけに仕事をさせることなく、背中や腰といった力のある体幹が働く出番を作る手の形である
旋段の手
には座っている人を引き寄せるように起こして立てることのほかにも、背中が丸くなる原因である、肩が前に出て上がることを解消することのほかにも
人差し指は身体の前面の筋肉とつながっていますから、ここの力を抜くと前面の無用な緊張が取れ、後面の後面の筋肉が使いやすくなると思うんですね[1]。
[1]甲野善紀・松村卓(2014)『「筋肉」よりも「骨」を使え!』ディスカヴァー・トゥエンティワン,p.59.
この理由が謎であったのですが、最近のふとしたこと、「【挫折OK】度胸と胆力はいらない【つま先の向き、骨盤の傾き、主体で使う関節が答えかも】」という記事を書いているときに気がつきました。
それは、東洋医学の考え方の経筋という筋肉のつながりの内、人差し指から肩と背中、そして鼻と反対側のあごの関節へと枝分かれしてつながる手陽明経筋の途中にある、僧帽筋という筋肉がその根拠だと思いました。
僧帽筋は
- 起始:盆の窪の両側、背骨[2]
- 停止:肩甲骨の上半分、肩先、鎖骨の外側1/3[2]
の位置にかけてついていて、このうちの停止部のひとつである「鎖骨の外側1/3」がヒントになります。それが肩先といっしょに僧帽筋で人差し指に向かって引っ張られることで、緊張して前に出て上がっていた鎖骨が横に開いて下がります。
この鎖骨につく筋肉は僧帽筋だけではなく、胸の四角くて大きな筋肉である大胸筋の上の部分の起始部でもあります(鎖骨の内側半分)[3]。僧帽筋とつながる大胸筋[4]が同じように伸ばされることで、さらに僧帽筋と同じようにその起始部が
- ①:鎖骨の外側1/3(前部)
- ②:肩先(中部)
- ③:肩甲骨の上半分にある横長の出っ張り(後部)
である三角筋[5]とも筋膜でつながっていることも体の前側と僧帽筋がつながっていることの根拠であるひとつと言えます[6]。
■旋段の手をするときのコツ
旋段の手の形を作るときはちょっとしたコツがあります。それは、
人差し指の付け根を先端に向けるように伸ばす
ことです。曲げて握り込んだ状態でも、添えるように伸ばした状態でも
あくまで付け根を先端に向けるように伸ばすようにする
ことで鎖骨と肩甲骨に沿って肩先で合わさった人差し指へ伸びる動きになり、肩が下がることに加えて、旋段の手でいるために
- 小指→握るように曲げた状態で手の甲に反らす
- 中指と薬指→曲げと反りの動きに任せる
- 親指→台形に曲げながら人差し指に触れるか触れないかの状態にする
ことが同時にできます。
■バージョン【2つある】
人差し指を握る【甲野氏オリジナル】
甲野氏オリジナルの場合は人差し指を手の平に強く折り込みます[1]。
多分グーを握るようにすることで鎖骨を横に開いて[2]肩甲骨を下げる[3]のですが、同時に力を入れることを重視しているのだろうと思われます。
人差し指を伸ばす【松村氏アレンジ】
松村氏アレンジでは人差し指を握らずに先端の関節を伸ばして手の平に添えるようにします[1]。
おそらく、甲野氏オリジナルと同じく体の前面の筋肉の緊張を取り、後面の筋肉を使いやすくするのですが、人差し指を伸ばすことから伸ばしてリラックスすることを重きにしているのであろうと思われます。
■多分隠れた要件【骨盤の後傾】
旋段の手は確かに肩を下げることはできますが、鎖骨が横に開く動きにあわせて肩甲骨が下に下がると同時に腰だけが反るようになります。そこで骨盤を、
しっぽ(尾骨)を地面に向けてつけるように仙骨を押し下げるように
骨盤を後傾させた状態で旋段の手を作ると
背中とお腹の筋肉が力を入れながら伸ばしあう
ことでわき腹がブレないことに加えて重心を骨盤にすることができます。
骨盤の後傾は難しいともしや思うかもですが、
ヘソを背中に向けて押すようにすることで背中を丸くする
だけでできるので問題なしです。
■まとめ
- 「旋段の手」で体の前の緊張が取れる理由【答:僧帽筋】
- 旋段の手をするときのコツ→人差し指の付け根を先端に向けるように伸ばすようにする
- バージョン→握ると伸ばすの2つある
- 多分隠れた要件:ヘソを背中に向けて押すようにすることで背中を丸くする→骨盤の後傾
おわり
■出典と参考資料
「旋段の手」で体の前の緊張が取れる理由【答:僧帽筋】
[1]甲野善紀・松村卓(2014)『「筋肉」よりも「骨」を使え!』ディスカヴァー・トゥエンティワン,p.59.
[2]荒川裕志著・石井直方監修(2012)『プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典』ナツメ社,
pp.54-55.
[3]荒川裕志著・石井直方監修(2012)『プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典』ナツメ社,
pp.38-39.
[4]久次米秋人.“【美容外科医監修】僧帽筋の盛り上がりをなくすには?首周りのラインをきれいに見せるための改善方法を解説”.共立美容外科・歯科・皮膚科.更新日:不明,
https://www.kyoritsu-biyo.com/column/other/trapezius/,(参照 2026-03-23).
[5]荒川裕志著・石井直方監修(2012)『プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典』ナツメ社,
pp.36-37.
[6]執筆者:不明.“僧帽筋(そうぼうきん)【筋膜リリースの為の機能解剖学】”.日本ISATM筋膜リリース協会.2025-07-25,
https://instructor-yousei.com/%E5%83%A7%E5
%B8%BD%E7%AD%8B%E3%80%90%E6%97
%A5%E6%9C%ACiastm%E5%8D%94%E4%
BC%9A-%E7%AD%8B%E8%86%9C%E3%83
%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9
%E3%81%AE%E7%82%BA%E3%81%AE%E6
%A9%9F%E8%83%BD%E8%A7%A3%E5%89
%96/,(参照 2026-03-24).
バージョン【2つある】
[1]甲野善紀・松村卓(2014)『「筋肉」よりも「骨」を使え!』ディスカヴァー・トゥエンティワン,pp.59-60.
[2]専心良治,@senshinryochis.(2024年7月11日).『【巻き肩・猫背リセット】意識したいポイントとセルフ整体』 [動画].YouTube.7:00~8:29.
https://www.youtube.com/watch?v=MZ9-tfGLDow (参照日: 2026年3月12日).
[3]専心良治,@senshinryochis.(2024年7月11日).『【巻き肩・猫背リセット】意識したいポイントとセルフ整体』 [動画].YouTube.5:35~6:28.
https://www.youtube.com/watch?v=MZ9-tfGLDow (参照日: 2026年3月12日).
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