Written by Yuki Takemori

片手で人を立たせる不思議体験「旋段の手」【ヘラヘラ笑いも止まります】

ライフ 持ち方

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座り込んだ人を引き上げるにはどうしたらいいだろうか。「肩の力を抜くとできる」とのことだが全然できるようにならない。素人でもできて、みんなに共有できるいい方法はないだろうか。

まずTwitterをご覧ください。

座り込んだ人を立たせるには、「旋段の手」が便利ですね。
多くの人は、「無理矢理引っ張る→うわ、重た→見なかったことに」ですが、そうではなく、「利き手を「旋段の手」→組んだ手を引っかけてもらう→後退の勢いで引き上げてもらう」が正解です。全身に通る力がタックルすら跳ね返す力を引き出す。

骨から体を動かすテクニックを発信しています。
参考になったら「いいね」よろです。

本記事の内容

では解説します。

1.片手で人を立たせる不思議体験「旋段の手」

参考:「甲野善紀オンライン」youtube版 Yoshinori Kono online Channel

  • 1.親指以外の4本の指を握って、横から見たしわが「Yの字」になるようにセットする
  • 2.その状態から人差し指は握りこみ、小指は手の甲側に反らせる
  • 3.手の甲が反ったら、親指を台形にして、先っぽを人差し指につくかつかないかの位置にセットする

ひじが体によって、肩を上げたくても上げることができなくなれば出来上がりです。

ポイント2つ

親指の台形を保つ

一番大事なことは、親指を台形にしたときに出る緊張を保つことです
具体的には、親指の背と手首の間に出る緊張です。

距離感

親指と人差し指の間は2~3ミリに保ちましょう。
この「触れるようで触れない」という微妙な距離感が背中に力を通す緊張を作ります。

2.「後面のエンジン」が使えるようになる理由

人差し指は体の前面の筋肉とつながっていますから、ここの力を抜くと、前面の無用な緊張がとれ、後面の筋肉が使いやすくなると思うんですね。後面の筋肉は、動作をする際のエンジンにあたりますから、「旋段の手」の効果がさらに高まるのではないでしょうか?

簡単に言うと、「後面のエンジン」が使えるとアクセルで前進したときのパワーを使うことができるということです。

体の前に力が入るときは大体怖いと体が反応したか、寝そべった状態です。
どういうことかというと、

  • 1.骨盤が後ろに傾く
  • 2.倒れないように胸に力が入る
  • 3.肩が前に入っていく
  • 4.前に倒れる胴体を止めるために、前ももが力む
  • 5.結果として、横隔膜が縮み上がる

いえいえ、ここで目をそらしてはいけませんよ。
最近は四六時中スマホを見ている人が多いので「常にブレーキ」状態のままという人が多いです。
つまり、皆さんは

ブレーキをかけた状態で、アクセルを全開にしている

のです。
自動車学校の教習車でやろうものなら、「ここで降りろ」と言われても文句は言えません。
ですので、「体の全面の筋肉の緊張をとる」のです。

とはいえなんですが、もしや「なんか、うまくできないな。やめよう。」と思うかもです。

しかし問題なしです。

親指の形を台形にするだけでも、背中に力を入れることができます。

繰り返しですが、問題なしです。

「後面のエンジン」が使えるとアクセルで前進したときのパワーを使うことができます。

3.具体例【3つある】

とはいえどんな時に使えるの?
と思うのももっともですね。
実際に旋段の手にするためにはワンテンポ遅れます。
しかし問題なしです。
具体例を紹介します。

1.人を起こす「旋段の手」

参考:夜間飛行TV

  • 1.相手に体育座りになって、両手を組んでもらう
  • 2.自分は片方の手を「旋段の手」にして、相手の手に引っかける
  • 3.利き手を自分に引き寄せながら、ゆっくりと後ろに下がる

手は入れても、つかんでもらってもよい。

ポイント

親指の背と手首の間に引っかけること。
親指の形を台形にキープすればできます。

コツ

肩を下げた状態をキープしましょう。
これは親指の形を台形にキープすれば自然にできるので大丈夫です。

2.マウントポジションを返す「扇返し」

参考:「甲野善紀オンライン」youtube版 Yoshinori Kono online Channel

  • 1.足を封じるようにお腹に乗ってもらう
  • 2.右手で相手の襟首、胸ぐらをつかみ、左手を「旋段の手」にして、右手の下に通す
  • 3.相手を前に押し出し、相手が手をついてから、自分は横に横に倒れる

一瞬で崩すことができる。
前に押し出すだけでも十分です。上に乗られていると逃げることができません。
横には倒そうと思っても倒せないので、自分の体重を使う

ポイント

「相手を前に押し出す」とき

向きを変えてみると、ものを持ち上げるときと同じ動作になります。
前面の筋肉に力が入っている状態ではブレーキをかけている状態なので、持ち上げることができません。
足の親指の付け根、母趾球を踏みしめている状態がそれです。
ところが「旋段の手」にすると手の甲側に力が入るようになります。

そこで、ひじと手のひらを同時に正面に向けてください。
このときに手の甲を反らすと背中が反ります。
同時に手の平、腕の前側、胸の筋肉の力が抜け、ブレーキが解除されます。

ものを持った瞬間に背中は一番はたらきます。
その一瞬の状態を再現するのがこの「旋段の手」です、
ものを持つ瞬間は腕や背中だけではなく、脚の力も使っています。
背中が使えるようになると、肩や腰、腕だけではなく、ハムストリングスやふくらはぎまでのアクセルの筋肉を総動員して対応することができます。

3.上からのタックルでマウントを取られたとき

参考:Alex Douglas

https://www.youtube.com/watch?v=

  • 1.上からおおいかぶさるタックルをしてもらう
  • 2.相手の前脚に輪っかをかけるように手を回して両手を「旋段の手」にする
  • 3.下にきた手の親指の背に上の手首をつける
  • 4.下の手から一気に持ち上げる

ポイント

親指の背に手首をつけよう。
つい手のひら側にある親指の前を使いたくなりますが、それでは腕だけの動きになり、上からマウントを取る相手には対応できません。
なので、上にきた腕を下の手の親指の背と手首の境目にある折れ曲がりで引っ掛けましょう。

おさらい

参考:「甲野善紀オンライン」youtube版 Yoshinori Kono online Channel

  • 1.親指以外の4本の指を握って、横から見たしわが「Yの字」になるようにセットする
  • 2.その状態から人差し指は握りこみ、小指は手の甲側に反らせる
  • 3.手の甲が反ったら、親指を台形にして、先っぽを人差し指につくかつかないかの位置にセットする

ひじが体によって、肩を上げたくても上げることができなくなれば出来上がりです。

ポイント2つ

親指の台形を保つ

一番大事なことは、親指を台形にしたときに出る緊張を保つことです
具体的には、親指の背と手首の間に出る緊張です。

距離感

親指と人差し指の間は2~3ミリに保ちましょう。
この「触れるようで触れない」という微妙な距離感が背中に力を通す緊張を作ります

この記事を書いている僕の経験

参考:QITANO 筋肉の動画図鑑

自分で自分のことが「口やかましいな」とか「君は少ししゃべりすぎだね」というときに使っています。
どういうことかというと、

口を動かすときは、首が緊張している

からです。
もっと詳しく言うと、頭を下げることによってあごが上下両方とも下に下がります。
そのことによって、あごの下から、のど、首の前の筋肉が縮む体勢になります。

ところで、首が縮むときはどんなときでしょうか。

ズバリ命がかかったとき

です。

例えば、前から首を絞められたときです。

参考:リッキー護身術

すると脳ミソ君は、「命が危ない、すぐに「逃げるか、戦うか」の準備をしよう」という状態になります。
この状態になると、首の前の筋肉だけでなく、防御するために体の前の筋肉にも力が入ります。
すぐにリセットできればいいのですが、いかんせん、体の前の筋肉全部が緊張していることに気が付いていませんから、巷のメンタルヘルスのテクニックでは、「つまみ食いだけは一丁前のクレーマー」で終わることになります。

そこで、「体の前の筋肉の緊張をとる」ことができる「旋段の手」にすることで、首の緊張を体の前面からとるようにしています。
無理に首だけを伸ばして息苦しく感じるよりも体の前にある筋肉全体の緊張を取る方が早いです。
頭が自然に上を向くので、すぐにわかります。

手を虎拉ぎにしよう

そこで手を虎拉ぎにすることからオススメします。
手の形が変わることによって、体全体がはたらくことを実感する簡単な方法です。
相手がいなくても、階段でできるのでおススメです。

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» 松聲館

根拠

さらに学習を深めたい方はこちらの参考文献からどうぞ。