結跏趺坐の効用は脚を寄せることにあった(転載です)
この記事にはプロモーションが含まれています
サムネイルは
奥中伸(2024)『読むと「全自動」で健康になるすごい本』KADOKAWA,p.58,p.68.
を元に作成した。
こんにちはユウキです。

怠け者ブロガー
「あぐらの効用は股関節を開くことにあった」の記事を書いているときに気づきました。
まずツイッターをご覧ください。
結跏趺坐の効用は脚を寄せることにあると思う。
脚を寄せることは股関節を閉じることで骨盤を前傾させることと同じであり、そこから仙骨を尾骨(しっぽ)を地面に向けてつけるように押し下げる動きをつかって腸骨を後傾させると、体を前後から引っ張り合って体幹を立てることができる。— ユウキ×身体の使い方工作室 (@yukitakeblog) March 29, 2026
脚を寄せることは股関節を閉じることで骨盤を前傾させることと同じであり、そこから仙骨を尾骨(しっぽ)を地面に向けてつけるように押し下げる動きをつかって腸骨を後傾させると、体を前後から引っ張り合って体幹を立てることができる。
では解説します。
■結跏趺坐の効用は脚を寄せることにあった
画像は
奥中伸(2024)『読むと「全自動」で健康になるすごい本』KADOKAWA,p.58,p.68.
を元に作成した。
結跏趺坐が今でも行われている理由は
脚を寄せることにある
と思います。
あぐらや半跏趺坐のように足を股関節から外に出しながら開いてはいるものの、同時に脚を寄せる動きの筋肉のはたらきによって骨盤が前にかたむくことが結跏趺坐の特徴だと思います。
脚を寄せることによる骨盤の前傾と後述する「膝を横に開く」ことが同時に起きることで、
- 骨盤の前傾→胸を突き上げるように持ち上げる→背骨をつぶして真ん中に寄せる:前向きの8の字[1]
- 骨盤の後傾→後頭部のうなじのあたりを持ち上げる→背骨全体で後ろに曲げる:後ろ向きの8の字[1]
を同時にすることによって、
- 体の前側の筋肉の緊張が取れるによる背中に力を入れやすいようにする
- ヘソを背中に向けて押すようにすることでわきも含めた腹全体に力が入る
ことで、
背中と腹が力を入れながら伸ばしあう
ことになり、
仙骨を伸ばすようにして骨盤を立て、体幹を薄くしたまま支えることができる
のです[2]。
前回の記事である「あぐらの効用は股関節を開くことにあった」で書いたこととかぶるのですが、骨盤が後傾した状態で骨盤の前にある恥骨を沈めるように下げることで、股関節を使って上にある腸骨と下にある坐骨の位置を前後に入れ替える動きで坐骨から骨盤を前傾させることができるのです。
骨盤を前傾させると仙骨から背骨を持ち上げます。その持ち上げられた背骨には胸の部分にあたる胸椎という部分があり、そこにつくあばら骨を胸の前で集めるようにネクタイのような胸骨がついています。これが骨盤を前傾させると胸が持ち上がる理由なのです[3]。
この骨盤の前傾から胸骨を持ち上げて、背骨をつぶす動きと、あぐらで股関節を開くことからの骨盤の後傾とうなじの部分にある後頭部を持ち上げる動きが合わることで、
- 前傾→前に向きの8の字
- 後傾→後ろ向きの8の字
となるということができ、そのことによって、
- 耳後ろを持ち上げることで舌の後半を上あごの後上方にグッともい上げ[4]
- 胸骨に向けて持ち上げるようにあばら骨に沿ってネジを巻くように締めて[5]
- 背と腹が力を入れながら伸ばしあい
- 仙骨を伸ばすように体幹を薄くしたまま支え[6]
- 頭の重さを喉元に下ろすイメージを使って重心を骨盤に下ろす[7]
ことになり、
姿勢は整えるが、同時に動き続けてもいる
状態にすることができるのです。
下腹にグッと力が入って体が一番安定するようにできる座り方は正座であるそうですが、あぐらと半跏趺坐座と同じく結跏趺坐がなくなっていないのはこういった理由からであると考えられます。
■結跏趺坐をするときのコツ【2つある】
とはいえ、結跏趺坐は体が硬くてできないという人もいます。できるようにするためにコツコツ取り組む必要があることも事実なのですが、ヒントになるやり方を紹介します。
- その①:骨盤から体幹を回す
- その②:ひざを横に開く
・その①:骨盤から体幹を回す
- 1.どちらかの手のひらを上にする
- 2.その手の親指の付け根を始点にして小指の付け根と位置を入れ替える動きで
- 3.鎖骨から体幹を回す動きを使って骨盤を回転させる(手を上にしたほうの骨盤が後ろに下がるはず)
- 4.反対の足を回したほうの脚の太ももの付け根に乗せる
- 5.反対の足も同じようにする
のように足を組みます[1]。
・その②:ひざを横に開く
結跏趺坐では脚を寄せることからひざが床から浮くのですが、
ひざを横に開く
[2]
ことで
大転子と大腿骨頭の位置を入れ替える動き
[3]
によって股関節を開き、股関節を開く筋肉のはたらきで骨盤が後傾します。
おわり
■出典と参考資料
結跏趺坐の効用は脚を寄せることにあった
[1]奥中伸(2024)『読むと「全自動」で健康になるすごい本』KADOKAWA,p.58,p.68.
[2]専心良治,@senshinryochis.(2017年10月18日).『バレエ骨盤を立てるって、どこのこと?』 [動画].YouTube.3:33~5:12.
https://www.youtube.com/watch?v=OMGeqJuoCPE (参照日: 2026年4月2日).
[3]奥中伸(2024)『読むと「全自動」で健康になるすごい本』KADOKAWA,p.12.,pp.70-71.
[4]仲野孝明(2019)『調子がいい!がずっとつづくカラダの使い方』サンクチュアリ出版,p.33.
[5]専心良治,@senshinryochis.(2017年12月9日).『バレエであばらを締めるときのイメージ』 [動画].YouTube.3:40~4:02.
https://www.youtube.com/watch?v=tCGHcGBU08w (参照日: 2026年4月2日).
[6]専心良治,@senshinryochis.(2017年10月18日).『バレエ骨盤を立てるって、どこのこと?』 [動画].YouTube.3:33~5:12.
https://www.youtube.com/watch?v=OMGeqJuoCPE (参照日: 2026年4月2日).
[7]甲野善紀・松村卓(2014)『「筋肉」よりも「骨」を使え!』ディスカヴァー・トゥエンティワン,p.182.
結跏趺坐をするときのコツ【2つある】
[1]専心良治,@senshinryochis.(2021年9月18日).『【股関節超硬い人向け】開脚しづらい意外な原因と4つのストレッチ』 [動画].YouTube.9:02~12:56.
https://www.youtube.com/watch?v=SwIIlJ5jf60 (参照日: 2026年4月2日).
[2]専心良治,@senshinryochis.(2023年9月5日).『【股関節硬い】内転筋ストレッチして股関節の硬さをとる方法|合蹠ストレッチのコツ』 [動画].YouTube.2:38~3:50.
https://www.youtube.com/watch?v=HovrWFOS5yE (参照日: 2026年4月2日).
[3]Zou Koz,@KozZou.(2016年12月29日).『大腿骨トレ 解説1』 [動画].YouTube.
https://www.youtube.com/watch?v=RfeyM8GuNFM (参照日: 2026年4月2日).
■関連記事
あぐらの効用は股関節を開くことにあった
あぐらの効用は股関節を開くことにあると思う。股関節を開くことは骨盤の後傾と同じであり、そこから恥骨を沈めるように押し下げて骨盤を前傾させると、体を前後から引っ張り合って体幹を立てることができる。