Written by Yuki Takemori

坐骨を後ろに引くとご飯をこぼさずに食べられる

ライフ 座り方

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子どものときからご飯をよくこぼすのですがどうしたらいいでしょうか。何度注意されても直らないまま大人になっていしまいました。今からでもできる方法はないでしょうか

こういった疑問に答えます。

まずはこちらのポストをご覧ください。

ご飯をこぼさず食べる方法は、実は、
・坐骨を後ろに下げる
ことだったりする。
体がテーブルに近づくので、無理なく入れ物が自分に寄ってきます。
背骨が立つので、姿勢も自動的によくなるだけでなく、股関節も主体的にはたらくことで、動作の中心がお腹ではなく股関節が中心になります。

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では解説します。

すみません。仙骨を後ろにすくい上げるほうが正解でした。記事は実験の経過の記録として残しますが、こちらをお読みください。

坐骨を後ろに引くとご飯をこぼさずに食べられる

ご飯をこぼさずに食べる簡単な方法は茶碗を持つことですが、パスタや麻婆豆腐などどうしても持てないものがあります。そんなときはどうしたらいいでしょうか。

その答えは、

坐骨を後ろに引くことで股関節を中心に体を前に傾ける

ことです。これを後ろに引くことで、わき腹の下にある骨盤から体全体を傾けることができます。

やり方

  • 1.ご飯を前に食卓に座る
  • 2.坐骨を後ろに引く

これだけです。

坐骨はお尻の下にあるグリグリと出っ張った骨です。それを後ろに引くことで、上ある腸骨、わき腹の下にある出っ張りが、前に出ることで、骨盤が前後の位置が入れ替わるように倒れます。

これで、体を背筋を伸ばしながら股関節を中心に倒すことができるので、首を前に出さなくても顔をお椀に近づけることができます。

お椀を持つときは逆に、倒した状態のまま坐骨を前に出すことで、お椀を体に近づけたまま食べることができます。

坐骨を後ろに引くとこぼさない理由

上体が股関節から前に傾くことでお椀と体が近くなるから

です。

この方法ならラーメンやうどんなどの汁物でやけどをした経験があり、それがトラウマになっている人でも回復のきっかけにできそうですね。

なぜなら、トラウマがフラッシュバックするきっかけは、恐怖を感じたときの体勢と同じになったときであるからです。ということは、体勢を変えるといってもそんなに大きく構える必要はなく、指先1本でも、1mmでもいいから体の位置を変えるだけで、フラッシュバックするための要素をなくしていくことがでます。

体がこぼす原因である入れ物どころか、テーブルに近づくので、無理矢理入れ物を寄せたり、力づくで近づける必要はなくなります。

こぼす人に共通している姿勢

  • お腹を曲げている
  • 背中を丸めている

本人は首と頭を前に出しているのでお椀に自分を近づけているつもりなのですが、テーブルと自分の上半身を見ると思っている以上に離れています。体はお椀どころかテーブルやこたつから遠くなっているので結局近くならないのです。

スポーツへの応用例

参考:専心良治

「坐骨と腸骨の位置を前後に入れ替える」とは書きましたが、実は左右にも入れ替えることができます。

例えば足を右に上げたいのであれば、坐骨を右に出すことで骨盤が左側に傾くので、これだけでも足が上がってきます。単純に片足で立って体を傾けることとは違って、わき腹が中心に寄って、体重が軸足側に乗るので、上げるほうの股関節も動かしやすくなります。

片足で立つことが多い野球やバレエにいいかもです。

坐骨を支点にしないことの意味

とはいえ、「背中を丸めても鎖骨を支点にすればできる」ともしや思うかもです。たしかに坐骨を支点にするとお腹を曲げて屈んだとしても上体を前に傾けること自体はできます。

しかし、だからこそ坐骨を後ろに下げます。

坐骨と腸骨を前後に入れ替えることが股関節を主体的に動かし、骨盤の前傾が全自動で背骨を立てます。

繰り返しですが、とりあえず坐骨を後ろに下げちゃってください。

理論

四角形の辺が互い違いに動くように前後の位置を入れ替えることで、背骨と骨盤の間にある「腰仙関節」を小さく使うことができます。このことによって、体を前に倒すときに腰仙関節の位置を後ろにずらすことがなくなるので、坐骨を支点に前に倒すときと比べると、お腹で詰まることなく前に倒すことができるのです。

根拠

その①:短い方を意識すると重心から簡単に動く

坐骨を動かすと、背骨が腰骨を中心にして、上が長いほう、骨盤側が短いほうになります。坐骨を動かすことで、動くときに短いほうを意識するようになります。これはバットを振るときのコツと同じで、短いほうを意識すると動きがスムーズになることと理屈は同じです。

前に倒すときは、背中側は盛り上がりに沿って重心を前にかぶせこむ、お腹側は、腰骨と仙骨の反りに従って後ろへすくい上げる動きになります。

これで、坐骨を転がして前に倒れるのではなく、股関節が主体的にはたらいて前に倒れるのです。

起こすときはこの逆で、

  • 背中と仙骨→盛り上がりに沿って下へかぶせこむ
  • 骨盤と腰骨→上にすくい上げる

ことで股関節を中心に体が起きます。

その②:腸骨との位置を入れ替えると背骨が自動的に立つ

坐骨と腸骨を入れ替えることで、仙骨を前に倒して腰骨が反るように骨盤が前に倒れます。

すると前に倒れないようにみぞおちを前に出すことで胸骨の下のへこみが持ち上がります。そこから鎖骨が横に広がることで、肩甲骨が背骨に寄りながらわき腹の後ろに向けて押し下げられます。

そして背骨全体が押しつぶされるように反るのですが、このままでは背骨の一か所に負担がかかって腰痛になってしまいます。

そこで、耳の後ろを引き上げます。うなじを引っ張り上げる力と背中を押し下げる力が引っ張りあって背中を立てます。

さらに、「胸骨の引き上げ」によって引っ張り上げられた腹筋のおかげで後ろに傾こうとする腸骨と、後ろに下げることで前傾した坐骨が、それぞれの力の向きをサンドイッチするように仙骨で重なり合うことで、背骨の土台でもある仙骨を、倒れるでない、ものけ反るでもない、上下に伸ばすように立たせることができます。

そのことによって、

  • うなじの引き上げ(上向き)↔肩甲骨の押し下げ(下向き)
  • 骨盤の前傾(上向き)↔仙骨を立てる(下向き)

となり、お互いの引っ張り合いが背骨を自動的に立てるのです。

まとめ

  • 坐骨を後ろに引くとご飯をこぼさずに食べられる
  • 坐骨を後ろに引くとこぼさない理由
  • スポーツへの応用例
  • 坐骨を支点にしないことの意味

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参考資料