Written by Yuki Takemori

富士通 Lifebook WA3/H2のレビュー【内蔵プレイヤーの振動以外は完璧】

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あなたはラッキーです。

富士通のパソコンは国産で定評があるけど実際のところ何がいいの?買うことは決めたんだけど型番が違って、外見が同じパソコンがいっぱい並んでいてどれを選ぼうか迷う。安く買いつつ一番の性能にしたい。いいところとダメなところを両方知りたい。

こういった疑問に答えます。

まずTwitterをご覧ください。

富士通ノートパソコン「WA3/H2」のレビュー記事を書きました。
感想は、
✅内蔵プレイヤーの振動以外は完璧
でした。
詳細は記事にまとめます。

本記事の内容

では解説します。

1.Lifebook WA3/H2のレビュー

設計から製造まで国内で行うことで、国産品と定評がある富士通のLifebookシリーズより新製品が出ました(2023年6月現在)。

FMV WA3/H2

Blue-Rayが観れる

これがすごい点。

直販サイトでカスタムメイドモデルを選ぶとBlue-Rayが観れるようになります(追加料金1万円弱)。

5Gによる通信環境の向上と、使う資源を減らそうという世界の潮流から、「欲しいものはダウンロードするもの」という考え方が一派的になった今、内蔵型のDVDドライブやBlue-Rayをなくしたパソコンが普通です。さらに国内外問わず、Windowsパソコンのメーカーは、「モノを減らす」ことをモットーに機器を開発しているAppleのMac bookを参考にパソコンを作っていることも拍車をかけています。

そんな中でも内蔵型のドライブを残しながら、厚み3cm以内、全備重量を2kgに抑えたのは素晴らしい技術だと思います。

» Macbook Air 15インチ

冷却ファンまでないとはね…。

2.WA/H2でも問題ない理由

ここから深掘りしていきます。

結論としては問題なしです。

理由①:贅沢言わないならすべてある

「画面は4Kじゃないとヤダ」とか、「プロゲーマーに、俺はなる!!」とか言わない限りは問題なしです。
調べ物や文章の作成には全くもたつきません。

理由②:AH77/H2の違いはカタログ

仕様を調べたときに「AH77/H2」が横並びに載っているのですが、本機との違いは「カスタムメイドモデル」か「カタログモデル」かというだけでした。
ただし、カタログモデルの場合は、使用が決められているので、僕は「カスタムメイドモデル」をおススメします。

具体例:遊ばないなら問題なし

ゲームをしないのならば問題なく使えます。
といっても僕は仕事のほうがおもしろいのでゲームはしないのでわかりません。ご容赦ください。

3.比較の対象

とはいえなんですが、

安く買えるのなら旧式でもいいんじゃないの?わざわざ苦労して調べでも時間がもったいなくないの?

と思うかもです。

しかし、「WA3/H2」で問題なしです。
以下で解説します。

  • その①:CPU
  • その②:メモリー

その①:CPU

回ってくる人が3倍になった

と単純に考えていいです。
例えば、レジ打ちや検査作業で上司と自分の2人体制だったのが、

  • 上司
  • サブ
  • 自分
  • あと3人

の6人体制になり、負担が1/3になったとイメージしていいです。
ちなみに、

Pコア=高性能コア

朝一番で集中して一気に片付ける。

Eコア=高効率コア

午後からの書類仕事や備品の補充作業など

とイメージしてもらえればいいです。

ということは単に6人増えたのではなく、上司とサブの午前中の作業の集中を邪魔しないようにしながら、自分と後の3人が午後から雑務をこなす感じです。

» 参考:笠原一輝のユビキタス情報局

i7-1260P

コアの数 12
Performance-coresの数 4
Efficient-coresの数 8
スレッド数 16
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 4.70 GHz
Performance-core最大ターボ・フリークエンシー 4.70 GHz
Efficient-core のターボ・ブースト利用時の最大フリークエンシー 3.40 GHz
キャッシュ 18 MB Intel® Smart Cache
プロセッサーのベースパワー 28 W
最大ターボパワー 64 W
最小保証電力 20 W

» 参考:インテル® Core™ i7-1260P プロセッサー

それに対して「AH45/H2」は「i5-1155G7」です。
数字だけを見るとあんまり変わらないかもですが、コアの部分が役割分担をしていないため、
処理能力は「i7-1260P」に軍配が上がります。

i5-1155G7

コアの数 4
スレッド数 8
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 4.50 GHz
キャッシュ 8 MB Intel® Smart Cache
バススピード 4 GT/s
コンフィグラブル TDP-up 周波数 2.50 GHz
コンフィグラブル TDP-up 28 W
コンフィグラブル TDP-down 周波数 1.00 GHz
12 W コンフィグラブル TDP-down

» 参考:インテル® Core™ i5-1155G7 プロセッサー

その②:メモリー

搭載できる量です。
「AH45/H2」は確かに交換は簡単ですが、「WA3/H2」と比べて、半分の32GBです。
なので出品を抑えながら最大の性能を狙うのであれば「WA3/H2」です。
ちなみにメモリーはどちらも「DDR4-3200」です。

4.注意点【3つある】

  • その①:内蔵プレイヤーの振動が目立つ
  • その②:ケチな人には向かない
  • その③:修理について

その①:内蔵プレイヤーの振動が目立つ

参考:岡田慎一郎の古武術介護と身体の使い方研究室

これだけが唯一の欠点です。

「普通~図太い」神経の持ち主ならば、全くと言っていほど気にならないでしょう。
とはいえなんですが、僕自身が神経質なことと、同居している人が介助が必要な人や、寝たきりの状態にある人、聾者など、振動に鋭敏に反応する人は、「WA3/H2」だけではなく、内蔵型のプレイヤーを搭載しているパソコンはすべて買わないことをお勧めします。

とはいえなんですが、今の時代パソコンは必需品です。
なので、内蔵型プレイヤーどころか冷却ファンのないパソコンを変えるリンクを置いておきます。

» Macbook Air 15インチ

その②:ケチな人には向かない

これはお金だけでなく時間にも言えることです。

例えば、Microsoft Officeの場合、サイトの段階で全部設定しておきたいのであれば、5万7000円かかります。
単品の購入であれば、3万4000円ですが、アプリのダウウンロードとインストールのときの認証のための作業時間は割かなければいけません。
参考に、僕の場合は4時間でした。

SSDとメモリーの交換作業も同じくです。
参考までにかかるお金と時間を書きます。

サイトでおまかせ

  • SSD 1TB:4万5800円
  • メモリー 64GB:11万9400円

自分で交換の場合

  • SSD 1TB:1万円
  • メモリー 64GB:2万円

ただし、裏ふたの開封&交換作業には、

  • 予習
  • 現物の観察
  • 手順の想定
  • 実践

各4時間で4日かかりました。
さらに裏ふたの破損や感電などの事故のリスクに関しては、

すべて自己責任です。

「恐ろしすぎる」という人は迷わず家電量販店かカタログモデルを選びましょう。
悪いことは言いません。
マジで。

その③:保証について

カスタムメイドモデルのいいところは、保証のプランもカスタムできることがいいところの一つです。
富士通の場合以下の通りになっています。

標準保証(通常メーカー保証、1年間) 0円
5年ワイド保証(標準保証を合計5年間に延長、落下や水こぼしなどによる故障も無償修理) 26,400円
4年ワイド保証(標準保証を合計4年間に延長、落下や水こぼしなどによる故障も無償修理) 19,800円
3年ワイド保証(標準保証を合計3年間に延長、落下や水こぼしなどによる故障も無償修理) 13,200円
5年保証(標準保証を合計5年間に延長) 10,230円
4年保証(標準保証を合計4年間に延長) 4,950円
3年保証(標準保証を合計3年間に延長) 0円

» もしもの備えで、安心なパソコンライフを「ハードウェア保証サービス」

お金をかけたくないというのであれば、初期設定になっている3年の標準保証をおススメします。
また買う前、または買ってから富士通にユーザー登録ができます。
「3年保証にしたけど心配だな…」という方はユーザーとして追加の申し込みができるので、問題なしです。

とはいえなんですが、コンピュータも大量の部品を組み合わせた工業製品である以上、「部品の故障による初期不良」は来ます。
僕の場合は、液晶の部品の故障だったのですが、決して「自分だけに起きた特別なこと」ではありません
ざっくりと、

10台あれば1台の割合で当たる

と思っておいていいです。

BTOマニアによると、

20年前の調査では初期不良率1.7%でした。また、2016年の各メーカーの1年以内故障率が6~8%、1年以内の故障のうち半数が初期不良だと仮定すると大体3~4%となります。
ということで概ね2%~4%程度の確率、というざっくりした計算です。

» PCの初期不良が起こる確率

そんなときはすぐに電話しましょう。
サポートページはこちらからどうぞ。

» 富士通パーソナル製品に関するお問い合わせ窓口

ゲッ、故障かよ。どうしよう

詳しくはこちらにまとめました。

富士通のパソコンのメーカー修理の手順【これを読めば失敗しません】

富士通のパソコンの修理を最速で済ます方法。1️⃣保証書の用意2️⃣サポートページで診断する3️⃣設定の変更4️⃣暗号化の解除ユーザーができる範囲で手間を減らすのがコツです。

» この記事を読む

メモリー&SSD交換の手順【失敗する理由は超簡単です】

持ち合わせがないので、最低限度の構成で買うという考えの方も多く、「価格.com」や「amebaブログ」で紹介されている記事を参考にすれば
、「価格を抑えるためにメモリーとSSDの交換は自分でしたい」という願いも「もしやかなうかも」と考えている人多いことでしょう。
安全と安心のためならば、直販サイトのカスタムの段階で決めてしまうことが一番ですが、もしベターを追い求め、最大を狙うとハード面だけでも

  • メモリー64GB:約12万円
  • SSD2TB:約8万円
  • 合計:約20万円

これだけでパソコン一台分になります。
その上、交換の時には裏ふたの破損のリスクを負います。その時の破損の扱いも当然自損なので保証の対象外です。
「それでも自分で交換したい」という方は是非リンクを読んでください。
本機の裏ふたの開ける解説では多分一番詳しいです。

富士通 WA3/H2のメモリー&SSD交換の手順【失敗する理由は超簡単です】

WA3/H2のメモリ交換作業で失敗する理由 ✅前から開けないからですね。 多くの人は「開けやすいところから→前が開かん→諦め」ですが、そうじゃなくて「専用の道具→前から外す→排気孔のツメ外す」が正解です。 硬いツメが多い場所から順に、丁寧に外すことが、最小の労力と最大の満足になる。

» この記事を読む

別のパソコン買おうかな…

これならいっそのこと、3.0kg弱と重たくなりますが、「LIFEBOOK NHシリーズ WN1/H1」のカスタムメイドモデルを買うのもありかな、と。
本機の売りである

  • intel 12世代
  • プライバシーのためのカメラのシャッター

がある上に、メモリーとSSDの交換も、プラスとマイナスドライバー1本ずつでできます。
CPUもテレビを見ることを前提に本機の上位であり、ゲーミングpcに使われる「i7-12700H」が積まれているうえ、画面の解像度も青、赤、緑をそれぞれの数値を256でMAXにした場合を100%とすると71~94%と高い数値になっています。
「荒野行動」や「ヴァロラント」といった3Dゲームにも耐えられるかと思います。
「冷却ファンの掃除はしない」と決め込んでいるのであれば、特に問題なしです(ただし、ファンのほこりを取るときはどの機種も裏ふたは外さなくてはいけない)。

参考

» ウインタブ

と、

» ビジネスマンのためのパソコン購入ナビ

とはいえなんですが、「重たいものを持つことに自信がないけれど、そこそこの画面の大きさが欲しい」となると「WA3/H2」になるかな。
というわけで、購入は下記からになります。

直販サイト

オフィシャルサイトでの直売はこちらからどうぞ。

» 富士通 WEB MART

↑アフィリリンクではないのでご安心ください。

すぐに買えるように下記にはアフィリエイトリンクを載せましたが、「おまけ全部盛り」で価格が30万円を超えます。
僕はインチキが嫌いなので、価格を最小限に抑えたい方のために、公式直販サイトのリンクを先に置いておきます。こちらなら最小限度の構成ならば15万円台で買えます。

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  • それでも買いたい、今すぐ!!
  • 面倒な設定はキライ!!
  • 箱開けた瞬間に、全部使いたい!!

という方のために「おまけ全部盛り」の仕様にしたアフィリエイトのリンクを置いておきます。
アマゾンの中でも一番良心的な、「富士通のストア」にもすぐに行ける公式のページになっています。
パソコンは自家用車の次に高価な買い物になるので、じっくりと時間をかけて決断してください。