Written by Yuki Takemori

新しいタオルギャザーはつま先を伸ばせばできる件【目的は「横のアーチ」です】

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タオルギャザーをしていたら、「それ、クソ握り。今すぐやめろ」と言われた。足の趾を動かすのはいいことのはずなのに、何がいけなかったんだろう。賛成と反対の意見が出る背景とこれからどうしたらいいのか知りたいです。

こういった疑問に答えます。

まずは先日したポストをご覧ください。

上手なタオルギャザーは、
✅母趾球と小趾球を近づける
ですね。
多くの人は趾の先だけで握りますが、そうじゃなくて、正しくは、
近づけた趾の付け根のをかかとに近づけた結果趾が握れている
です。
仕組みと感覚のかけ合わせが最高の運動になる。
  • 前半:やり方としないと起る未来
  • 後半:目的とその背景

に分けて書きます。

新しいタオルギャザーはつま先を伸ばせばできる件

参考:PTタイガー@FootBiomechanics

その①:どういうものか

タオルを掴むときに、趾の先で握るのではなく、足裏でタオルを握るようにします。

その②:どうやってやるのか

足の母趾球と小趾球を中趾の付け根に近づける

これだけです。

その③:メリットとデメリット

メリット

長年話題の「横のアーチ」ができます。

デメリット

足裏がつります。

しないとおこる未来

その①:合う靴がなくなる

これは簡単に想像がつきます。
アーチが描いていたカーブが直線になることで、親趾と小趾の付け根の距離が広がります。
ということは、靴の幅がどんどん合わなくなります。
出っ張った付け根の幅に合わせるために幅だけでなく、足長も大きなサイズを選ぶしかなくなります。

その②:タコ・魚の目

大きな靴を履いた結果、歩くときは着地のたびに趾先をつま先をぶつけることになります。
さらに、脱げないようにするために常に趾の付け根に体重をかけることになります。
これがタコや魚の目の原因になります。

その③:指先のしびれ

靴の中でぶつけた趾は常に折り曲げ、圧迫した状態になります。
これが痺れの原因になります。

横のアーチを作るため

目的:横のアーチを作るため

タオルギャザーの目的は横のアーチをつくるためです。
もっと詳しく言うと、足の甲の中にある骨組みを動かすためです。
足の骨は趾先から踵まで26~28個あり、目に見える部分である趾の骨は14個あります。
残りの12個の組み合わせは、

  • 中足骨:5個(+2)
  • 足根骨:7個

でアーチができています。

骨のつなぎ目には関節がある

足は趾の先から順に、

  • MP関節
  • リスフラン関節
  • ショパール関節

という関節がアーチが深くなるように組み合わさっています。
リスフラン関節とショパール関節は、主につま先立ちでバランスをとるときと着地のショックを吸収するためにほんのちょっとだけど動きます。
横のアーチをつくろうとすると、同時に親趾と小趾の付け根はかかとに寄るので、縦のアーチも同時につくれます。
なので両端の趾の付け根を真ん中によせましょう。

地面がまっ平になった

その①:「地面といえば舗装道路」が常識

この30年で「道=舗装道路」になりました。
舗装道路にはたしかに恩恵があります。

  • 車(一輪車からトラックまで、すべて)が通りやすい
  • 靴が汚れない
  • 服が汚れない

とはいえなんですが、体にとっては不都合なことが多いことが分かってきました。

ひざを突っ張ることをはじめとして、体全体に緊張を強いることです。

  • 脚の外側が突っ張る
  • 反対に内側に力が入らない

という不具合が起きているのです。

その②:足裏を使う必要がなくなった

対して「裸足で山道」の場合は、地面がデコボコなので、足をつけるだけで、足裏を刺激します。

具体的には、

足裏

  • 広げる
  • 縮める

足趾

  • 広げる
  • 閉じる

足首

  • 伸ばす
  • 反らす

を同時にするので、自然に脚のアーチができます。

その③:使わないほうがラク

コンクリートの場合はその逆で、どこか一点に体重をかけている方が動きだすときに手っ取り早いので、足裏は常にピンと張った状態になります。
簡単にスピードを出すには平らで硬い方がよく、親趾の付け根を踏みしめる方が蹴りだしやすいのです。
「外反母趾」のように骨を変形させて、適応し、足裏を使わないほうがラクなのです。

土踏まずをひざ裏に寄せる

とはいえ足裏だけで、趾の付け根を動かすことは不可能です。
なので、土踏まずをひざ裏に寄せます。
つま先を伸ばす筋肉である

  • 後脛骨筋
  • 超腓骨筋

で土踏まずを引き上げると同時に、

  • 長母趾屈筋
  • 長趾屈筋

で趾を伸ばすと同時に、お互いがクロスしながら動くことで母趾球と小趾球を近づけることができます。

まとめ

まとめると次のようになります。

  • タオルギャザーの目的→横のアーチをつくる
  • 足の趾を握る→土踏まずのアーチになる

とはいえなんですが、バレリーナでもないのにできないともしや思うかもです。
しかし問題なしです。

中趾を正面に向けるだけ

で、できるようになります。

簡単にやり方を紹介します。

  • 1.つま先立ちになる
  • 2.中趾が正面に向いたらかかと落とす
  • 3.耳の後ろを引き上げる

これなら、かかと、母趾球、小趾球の3点だけでなく、趾の腹を地面に置くことができるようになることで、足の裏にかかる接触圧力を均等にすることができます。

さらに「掴む」動作によって、人は歩くことができます。

購入

これがすべてできる履物が足半という草履です。

ルームシューズにすると、「日常生活=足裏の刺激」にすることができます。