手の平の中にある指の骨を向かい合わせると鍋が軽くなる
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お鍋が最近重いのだけれどどうしたらいいだろうか。家事は毎日のことだし、トレーニングジムどころか筋トレの時間もとれない。何より今からパートに行かなきゃいけない。「仕事=筋トレ=勉強」になるいい方法はないだろうか。
こういった疑問に答えます。
まずはツイッターをご覧ください。
鍋を軽く持つときは
✅指のつけ根どうしを向かい合わせる
といいですね。多くの人は「指先で持つ→力む→すぐ疲れる」ですが、そうじゃなくて、「根元どうしで挟む→指は引っ掛ける→体全体で持つ」が正解です。
小さく使い始めた手が全身のつながりとなり、誰にでも出せる大きな力になる。 pic.twitter.com/Uxckm4aHDb— ユウキ@ブログ×体の使い方 (@yukitakeblog) September 25, 2024
・指のつけ根どうしを向かい合わせる
といいですね。多くの人は「指先で持つ→力む→すぐ疲れる」ですが、そうじゃなくて、「根元どうしで挟む→指は引っ掛ける→体全体で持つ」が正解です。
小さく使い始めた手が全身のつながりとなり、誰にでも出せる大きな力になる。
指先だけでものを持ってはいけない理由
みなさんは物を持つときにどうやって持っているでしょうか。
多分、指先に力を込めて握ると思います。
実はこれダメです。
理由は、
指先だけではなく、首から肩にかけての筋肉までもが固まってしまうことで衝撃が分散されず、体を傷つけてしまうから
です。
「肩が上がる=肩甲骨が上がる」ことと同じであり、首が縮むことで顎といっしょに肩が前に出ることで背中が丸まります。この首の縮みがまさに首の緊張なのです。
とはいえなんですが、「指先の力みと肩の縮みと何の関係があるの?」ともしや思ったかもです。
そこで、まずグーの形にして5本とも指先だけで握ってみてください。すると肩が上がることで腕が胴体から離れます。これがいわゆる、「買い物帰りのペンギン」になる理由です。
なので、指先だけでものを持ってはいけないのです。
「レモンを絞る手」が本当の持ち方
とはいえ、どうしたらいいのかというと、
片手でボールペンのネジを回すように持つ
のです。
この握り方はレモンを片手で絞るときの手の形であるので「レモン絞りの手」と呼ばれています。
やり方
6本目の指があるイメージで握る
これだけです。
手首に近い小指側の膨らみには豆状骨という骨があり、ここに指があるイメージで握ると、手の平の中にある指の骨である中手骨と挟むように手の平だけで握ることができ、指は引っ掛けているだけの状態にすることができます。
なお手の平の中にある中手骨とその土台となる手根骨による手を栢野忠夫氏は「小さな手」と呼んでいて、本記事でも以下「小さな手」と呼ぶ。
そのことによって、
- 人差し指と中指の領域→小さな手のパーの絞り
- 小指と薬指の領域→小さな手のグーの絞り
左右ともにグーパーが共存する「小さな手」にすることができます。
また、「小さな手」とグーにして、指をパーに握ることは、ものを手首を動かすことを可能にします。
豆状骨を通るように寄せると簡単になる
とはいえ、「手の平が動く感覚がわからない」という人が本記事を読んでいるかもです。
なので、指のつけ根が豆状骨を通るように寄せてください。親指の付け根を豆状骨を通って中指のつけ根に向かい合わせると簡単にレモン絞りの手になります。
二の腕が体側と一体化する
この「小さな手」によるレモン絞りの手は肩が上がることで腕が胴体から離れることを防いでくれます。
まず片方の手を胸に当てます。そして反対の手を上記の要領で親指のつけ根を中指のつけ根に寄せてください。
すると胸の筋肉が後ろに引っ張られるように動くと同時に二の腕が体幹に寄り添うように近づきます。
これがいわゆる脇が締まった状態です。ひじが体について腕と体がひとつになることで、お運びの仕事でトレイを持つときにグラグラしなくなります。もちろん薬缶や片手の鍋でも有効です。
さらに肩が落ちることで背筋も同時に伸びるので姿勢も同時に安定します。
「レモン絞りの手」で二の腕が体に近づく理由
とはいえ、「指のつけ根どうしを寄せるだけで二の腕が体に近づくのはなんで?」ともしや思ったかもしれません。
その理由は、経筋という東洋医学での筋肉の連動パターンのようなものであり、ここでは指先から体幹までのつながりを親指と中指で簡単に解説します。
親指と中指のつながり
- 親指→肩の前から胸、あばら、横隔膜
- 中指→肩甲骨の前から脇
親指
手首の近くにある親指の付け根を中指に向けて出すことによって、親指の中手骨をつなぐ土台である手根骨も同時に中指のつけ根に向けて引っ張られます。
すると、手の平側の腕の筋肉と肩の前から胸が引っ張られることで鎖骨が後ろに行きます。鎖骨が後ろにいくことで、肋骨から浮き上がるように上がっていた肩甲骨はあばらに密着するように背骨に寄ることで肩甲骨の内側が下がります。
とはいえ、これはバレエにおいて腕が肩の途中で引っかからないように上げるためのものなので、これだけでは不安定になります。
中指
そこで中指を上記の要領で親指と向かい合わせます。
中指は肩甲骨の裏側の内側につながるので、ここを押さえると脇にある前鋸筋が肩甲骨の下を押さえるので外側が動かなくなります。
実感する方法は、
- 1.中指を伸ばす
- 2.反対の手の指でつけ根を先端に先端に向けて押してあげる
- 3.手首を甲側に反る
肩甲骨の下が背骨に向かって動きます。
この2つの作用が合わさることで、
肩甲骨の両側を同時に下げて体幹を安定させながら、背中を広く使って腕を背骨から使うことができる
のです。
全指共通で、つけ根を向かい合わせるだけで手の甲は自然に反れ、筋肉は経筋の連動の作用で自動で伸びるので、チェック以外で上記の中指のように伸ばす必要はありません。
小ネタ
上記の要領で両肩を下げて、ひじを体につけたまま交互に腕を上げ下げすると、上記の体の作用にしたがって
足を踏みしめずに股関節から向きを変えることが可能となる
のです。
「肩の固定だけではお腹がねじれるのではないか?」ともしや感じたかもですが、問題なしです。
同時に引き上げられた胸骨によって脇と腹と背中が固定されているから
であり、ねじるという不要なことができない状態になっているからです。
とにかく手首のしわを前に出す
ここまで読んで、「うわ、難しそう」ともしや思ったかもです。
しかし問題なしです。
拳を握るだけであれば、手首の横しわを前に出すだけでできるから
です。
「押さえた肩甲骨で背中から肩を下げる」ことは同じです。
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怖い思いをしたり思い通りにいかないときに手指を動かす目的は ・手動瞑想です。指先だけでなく手の平の中の指と手首をつなぐ手根骨が動くようになることで、1mmでも動くことが緊張を解くことにできます。土台の動きが全身の連環になり、動き続ける自覚が本当のリラックスになる。