Written by Yuki Takemori

趾を活かして歩くための練習【シャクトリムシウォーキング】

エクササイズ 脚エクササイズ

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趾の動きに必要なものは滑らかさであったりする。
多くの人は足裏に力を入れますがそうではなく、実際は、
・趾が動いた結果足裏の筋がはたらく
が内容です。
滑らかな動きが体重の支えとスパイクになり、趾先に通る力が地面をつかむ。
はじめて草履やわらじを履いたときに「うまく歩けない」という人が大半であると思います。ゆっくり歩いたり、踵のバンドをつけたりといろいろな対策があるのですが、このとき盲点になるのが趾先を使い方です。
多くの人は鼻緒をつかむために力を込めて鼻緒をはさもうとするのですが、これは趾のはたらきを邪魔しているので、本来のはたらきができません。

そこで試してほしいやり方が、

趾を活かして歩くための練習

参考:骨ストレッチ【公式】

シャクトリムシウォーキング

  • 足の趾先だけを動かして前に進む

ポイント

どれだけ滑らかに趾を動かせるのか

これだけ。

タオルをつかむこととの違い

「鼻緒をつかむ」と聞くとほとんどの人が趾で鼻緒をはさもうとします。
とはいえ、これでは足底筋を使うことで、力任せにものを握る「クソ握り」になってしまいます。
足趾を動かす筋肉は確かに足底筋なのですが、

滑らかに動かすこととは別

なのです。

タオルをつかんだりすることは、確かに普段全くといっていいほど趾を使わない人には、足裏のアーチのためになります。

しかし、ここでは趾先を滑らかに動かします。

力任せではなく、なめらかに動くようにすることで「結果として足裏の筋のトレーニングになっていた」ことを目指すのです。

趾の役割は突き掛けること

力任せに趾だけを握ることも、足裏の筋を使うこともないのであれば、「趾は何のためにあるのか」と思った人ももしやいるかもです。

ここが本記事のポイントです。

趾は本来地面を突いて引っ掛けるためにある

からです。

多くの人が鼻緒がある履物を履いてうまく歩くことができない理由はここにあり、親趾のつけ根の母趾球で蹴るのでうまく歩けないのです。

ここで、「鼻緒をつかむ」動作が生きてきます。

早速ですが、親趾と人差し趾で棒を縦向きにはさむようにしてつかんでください。すると自然に趾先が曲がるのだけれど、これがまさに「趾が地面を突いて引っ掛ける」ことになるのです。

さらに正面に向いた中趾が親趾をはさむことで、親趾に力を入れることによるブレーキの機能が効かなくなります。

そのことによって、自然に曲がった趾がアーチとなって体重を支えるだけでなく、犬猫の肉球と爪のスパイクの両方の役割をすることができます。

まとめ

  • シャクトリムシウォーキング:趾を滑らかに動かす→足裏が活きる

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とはいえ、足裏のアーチの維持には足底筋を動かすことは欠かせません。

  • タオルギャザー→クソ握り
  • シャクトリムシ→趾先だけ

というのであれば、いったいどうすればいいのかというと、普段の動作である、

  • 立つ
  • 歩く

ときに鼻緒がある履物を履いたときと同じ状態にすればいいのです。

立つ

  • 中趾を正面に向けて立つ

歩く

  • 小趾を意識して歩く

ことで、靴の中で趾の動きが「何も感じない」から「趾で靴底を引っ掛けている」に変わってきます。

親趾のつけ根の高さとつけ根部分の幅を変えないつま先がピッタリの靴

ついでに靴も変えてしまいましょう。

「靴=趾の病気」となっている最大の原因は、足の趾先が窮屈なことです。多くの靴は趾のつけ根が前に滑らないように趾先の部分を細くしているのですが、これがまさに上記の「鼻緒を力任せに挟み込んだクソ握りの状態であり、足のアーチも趾の滑らかな動きもできません。

そこで、

  • 親趾のつけ根の高さ
  • つけ根部分の幅

を変えないつま先の靴を探しましょう。

この2つの条件があれば、『夢の靴職人』の著者であるサルバトーレ・フェラガモが言及する

できるだけ幅の狭い靴を選ぶ

ことができるようになります。

実際に足の幅は空中にあるか着地しているかで変わり、宙に浮いているときの幅が本当の幅です。

例えばあなたが男性で、このときの足幅が3Eであり、足長が25.0cmであるとした場合、極端にいえば上記の2つの条件に合うレディースのスニーカーを選んでもいいわけです。

幅が狭い靴は横から締めつけるような感じになるので、窮屈に感じますが、趾を閉じることは

趾のつけ根にある横のアーチをつくる

ことが目的でもあります。

ということは、幅の狭い靴は、

横から付け根を締めることによって横のアーチをつくることで趾を地面につける

ことが目的です。

» 親趾の高さがあり、趾の幅を変えない靴が本当にピッタリの靴である

参考資料