Written by Yuki Takemori

「気をつけ」の本当の目的は体の前の筋肉の緊張を取るためなのかもしれない

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こんにちはユウキです。「背中で合掌をするためには鎖骨を横に開くことがコツなのかもしれない」を書いたあとに気がついたことを書きます。


怠け者ブロガー

「Attntion!」こと「気をつけ!」の目的はもしかして「統制」のためにあるのではなく、リラックスを促すためにあるのではないか?

まずツイッターをご覧ください。

「気をつけ」の本当の目的は
・体の前面の筋肉の緊張を取る
ためにするのだと思う。多くの人は「背伸び→踏ん張る→疲れる」ですが、そうじゃなくて、実は「踵で開く→骨盤立つ→前が開く」だと思う。前の筋肉の伸びが肩を下げ、本来の位置の肩甲骨が背中の力になる。

では解説します。

■「気をつけ」の本当の目的は体の前の筋肉の緊張を取るためなのかもしれない

どの本の記述であるのかは忘れてしまったが、軍隊や警察、またそのために人を加工することに「起源」があるという学校での「気をつけ」は、

  • 体を自由に動かなくする
  • 文字通り人を「あごで使う」ため

であるという。

とはいえ、最近、40歳を前にしてようやく気がついたのであるが、「気をつけ」の本当の目的は突発的な緊張に対する警戒態勢を取るものではなく、むしろそのような緊張を感じる環境だからこそ

体の前側にある筋肉が伸びるようにすることでリラックスを促すための行動

ではないかと想像する。

そこで、具体的に何から始めるとよいのか、そしてその始まりがどうなっていくのかを書く。

■その①:つま先は「かかとを前に出して」開く

つま先を開くときは

  • 踵を前に出すように[1]
  • 土踏まずを前に向けるように[2]

することで、足首やひざをねじることなく、

踵を使って中趾の付け根との位置を入れ替えるように

[3]

動くことで、

つま先(中趾の付け根)とひざ(膝蓋骨の真ん中)の向きを揃えて

[4]

つま先を開くことができる。つま先を開くと重心が後ろにいってかかとに寄ることで

踵の真ん中に重心を押し下げるように体重を乗せる

[5]

ことができ、足の固定したまますねを外回し(外旋)にすることによる足首の骨から始まる足の骨の運動連鎖によって趾の付け根を寄せながら母趾球を押し下げると同時に内側のアーチが持ち上がり[6]、土踏まずの向きに沿って内に巻くように[7]「踵→小趾→親趾」の順に足裏が床についた結果

  • 内くるぶしに体重をかける[8]
  • 内側のアーチが体重を押し返す
  • 母趾球と母趾頭の安定[9]

による内側重心になって体が安定するのである。

■その②:骨盤の前傾がネジを巻くようにあばらを締める

恥骨を沈めるように押し下げると、坐骨から骨盤が前傾して腰が反る。その動きで胸骨が持ち上がると、

肋骨の向きに沿って、胸骨に向かってネジを巻くように

[1]

肋骨が締まる。

■その③:横に開いた鎖骨が「耳の後ろ」を持ち上げる

胸骨を持ち上げるためにネジを巻くように締まった肋骨は

鎖骨を横に開く

[1]

のである。

鎖骨が後ろにいって肩甲骨を寄せるのではなく、胸骨の持ち上がりによって横に開くことによって、肩甲骨が

  • 上がりながら下がり
  • 寄せながら開く

ことで本来の位置に戻る[2]。

その動きは

耳の後ろの出っ張りである乳様突起の持ち上げる

[3]

ことになることで

  • 1.首の前の上にある下あごとの境目を後上方に
  • 2.同時に下にあるくぼみを前下方に
  • 3.お互いを引き離すように伸ばす

ことで

首の骨の上下の位置を前後に入れ替える

ことで起こして立てることができ、首と頭蓋骨の関節を下あごを突き出すことなく小さく回転させる[4]ことで、上顎を後ろに下げると同時に背中も

丸めながら反らす

ことができるのである。

この動きの連鎖は骨盤にもつながり、坐骨を前傾させながら腸骨を後傾させることで

仙骨を伸ばすようにして骨盤を立てる

[5]

ことができ、その結果、背中とお腹、わき腹の筋肉がお互いに力を入れながら引っ張りあうことで体幹を薄くしたまま支えて背骨を伸ばすことなく積み立てることができるのだと思う。

このようにして、前に屈むことで緊張していた体の前側の筋肉が伸ばされることで、肩の下がりとあばらの締まりによって恐怖を感じる条件である横隔膜のキュンとした縮みあがりによる恐怖心[6]からリラックスすると同時に背中に力が入って反らすことにもなるのである。

おまけとしてひざにもいいかもしれない。

多くの人は「ひさを伸ばす」といえば、膝のお皿を後ろに押して、伸ばしすぎによる過伸展で逆折りにしたような反張膝になるが、そうではなく、実際は、上記の

  • 踵を使ってつま先(中趾の付け根)とひざ(膝蓋骨の真ん中)の向きを揃えて
  • 踵の真ん中に重心を押し下げるように体重を乗せる

ことを使って脚の内外を引っ張りあわせることで

ひざを境にして上下に張るようにする

[7]

ことができるからである。

■まとめ

  • 踵を使ってつま先を向きを揃えて立つ:体の前側にある筋肉が伸ばされて緊張が取れる→肩甲骨の位置のリセットで背中に力が入る
  • 膝を後ろに押すのではなく、膝を境に上下に張るようになる

■出典と参考資料

その①:つま先は「かかとを前に出して」開く

[1]島田智史(2020)『筋トレ以前知っておきたい! バレエ筋肉ハンドブック』東洋出版,p.89.

[2]岡田慎一郎(2021)『腰痛ひざ痛が消える つま先の使い方』産業編集センター,pp.54-55.

[3]栢野忠夫(2016)『動く骨 手眼足編』ベースボールマガジン社,p.161.p.181.pp.189-190.

[4]高橋佳三(2015)『古武術 for SPORTS キッズ編 動けるからだの作り方』ベースボールマガジン社,pp.14-17.

[5]高田祐希.“足の指(足趾)は伸びているのが正しい(虫様筋について)”[画像] .きこうカイロ施術院.2022-10-29,
https://kikoukairo.com/archives/2237,(参照 2026-02-22).

[6]PTタイガー@FootBiomechanics.(2025年4月20日).『下腿の回旋に伴う足部の運動連鎖』 [動画].X(Twitter).
https://x.com/pttiger0228/status/
1913720988799475940 (参照日: 2026年3月12日).

[7]Chacott.“【第53回】アンデオールで立つ”.執筆者:藤野 暢央.2019-09-19,
https://www.chacott-jp.com/news/useful/lecture/detail001709.html,(参照 2026-03-12).

[8]専心良治,@senshinryochis.(2022年2月2日).『外側体重(スネが疲れる・外もも張る)を直して内側重心にするコツ|小指ー母趾の連動』 [動画].YouTube.1:37~3:01.
https://www.youtube.com/watch?v=G6YkumTGFAQ (参照日: 2026年3月12日).

[9]専心良治,@senshinryochis.(2023年10月7日).『バレエで親指・母趾の付け根が痛い原因とセルフケア|UD版』 [動画].YouTube.3:55~7:04.
https://www.youtube.com/watch?v=nLmJqsUwztY (参照日: 2026年3月12日).

その②:骨盤の前傾がネジを巻くようにあばらを締める

[1]専心良治,@senshinryochis.(2017年12月9日).『バレエであばらを締めるときのイメージ』 [動画].YouTube.3:40~4:02.
https://www.youtube.com/watch?v=tCGHcGBU08w (参照日: 2026年3月12日).

その③:横に開いた鎖骨が「耳の後ろ」を持ち上げる

[1]専心良治,@senshinryochis.(2024年7月11日).『【巻き肩・猫背リセット】意識したいポイントとセルフ整体』 [動画].YouTube.7:00~8:29.
https://www.youtube.com/watch?v=MZ9-tfGLDow (参照日: 2026年3月12日).

[2]専心良治,@senshinryochis.(2024年7月11日).『【巻き肩・猫背リセット】意識したいポイントとセルフ整体』 [動画].YouTube.5:35~6:28.
https://www.youtube.com/watch?v=MZ9-tfGLDow (参照日: 2026年3月12日).

[3]仲野孝明(2019)『調子がいい!がずっとつづくカラダの使い方』サンクチュアリ出版,p.33.

[4]専心良治,@senshinryochis.(2021年12月16日).『背中硬くてうまく反れない意外な原因と背中反りやすくする2つのコツ』 [動画].YouTube.5:35~5:56.
https://www.youtube.com/watch?v=MGdLz4bm3RM (参照日: 2026年3月12日).

[5]専心良治,@senshinryochis.(2017年10月18日).『バレエ骨盤を立てるって、どこのこと?』 [動画].YouTube.3:33~5:12.
https://www.youtube.com/watch?v=OMGeqJuoCPE (参照日: 2026年3月12日).

[6]小関勲・甲野善紀(2016)『ヒモトレ革命 繋がるカラダ 動けるカラダ』日貿出版社,pp.133-134.

[7]Chacott.“【第35回】 様々な FootWork 〜足裏の意識と強化〜 – エクササイズ-”.執筆者:藤野 暢央.2018-03-22,
https://www.chacott-jp.com/news/useful/lecture/detail001709.html,(参照 2026-03-12).

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