前傾ダッシュの意外なコツ【ネタバレ】かかとをつけない
この記事にはプロモーションが含まれています
アニメでキャラクターが前傾姿勢でダッシュしているんだけどあれって本当にできるの?短距離走の本当に最初、「すごく短距離走」ではたしかに前傾姿勢だ。もしできるのならその方法とコツを知りたいです。
こういった疑問に答えます。
まずはこちらのツイートをどぞ。
速く走るコツは
✅かかとをつけない
ことである。多くの人は脚上げの筋トレに励むが、そうではなく、実は、着地した反動で勝手に上がり、
・薬趾のつけ根で着地する
・趾のアーチで体重を支える
・趾のつけ根を下げて体を送り出すである。肉球の真似が短距離走のコツである。 pic.twitter.com/dcqqrPB6dV
— ユウキ@ブログ×体の使い方 (@yukitakeblog) August 15, 2024
・かかとをつけない
ことである。多くの人は脚上げの筋トレに励むが、そうではなく、実は、着地した反動で勝手に上がり、
・薬趾のつけ根で着地する
・趾のアーチで体重を支える
・趾のつけ根を下げて体を送り出す
である。肉球の真似が短距離走のコツである。
では解説します。
前傾ダッシュの意外なコツ
参考:お父さんのための野球教室TV【少年野球専門チャンネル】[株式会社リアルスタイル]
3:49~
コツはタイトルのとおり、
かかとをつけない
ことです。
やり方
- 1.足を腰幅に開く
- 2.つま先立ちになることで、中趾を正面に向ける
- 3.倒れることを利用して、つま先立ちのまま走る
練習方法
- 1.つま先立ちになって、薬趾のつけ根に体重を乗せる
- 2.その状態でステップを踏む
- 3.ステップをキープしたまま前に進む
「つま先着地」が伝えたい本当の意味【答:足裏全体で着地する】
「つま先着地」が伝えたいことは、・足裏全体で着地することである。実は歩くときに足は体と同時に前に出ているので足は常に体の真下にくるつけ根にかかった体重が肉球みたく体を支え、趾のアーチが爪のように後ろに引ききる。
「つま先」の範囲について
さて、ここで、「つま先はどこからどこまでなのか」を解説します。
『つま先着地で体がよみがえる!』という書籍のアマゾンレビューには、
- 爪のところが内出血
- 左右のつま先の足裏にはマメができた
ことから「つま先着地が本当にいいのか疑問です」という意見もあります。
とはいえなんですが、
そんなに悪いなら今ごろ誰もしていない
こともまた事実なので、本記事でいう「つま先」について簡単に解説します。
つま先=肉球である
ここでいう「つま先」は趾先から趾のつけ根までの範囲です。まさに犬猫の肉球の部分にあたります。
この部分を最大限活かすことによって、
- 盗塁
- ボールを追いかける
といったときの「極短距離走」の実現が期待できます。
コツ【3つある】
- 1.あばらを締める
- 2.足を内側に半円を描くように前に出す
- 3.趾のつけ根を後ろに引く
1.あばらを締める
- 1.あばらの背中の部分から一番下の骨に沿って、斜め下から斜め上にネジを巻くように締める
できているかどうかは、
- ベロの後ろが喉チンコにつく
- お腹が薄くなる
とできています。
2.足を内側に半円を描くように前に出す
- 1.片方の足をそっと上げる
- 2.ついている反対の足の膝に寄せるように素早く前に出す
- 3.反対も以下略
後はこの繰り返し。
内側に半円を描くように足を動かすことで、ついている方の足に
体重を寄せながら乗せることができる
ので、足の間隔の維持と、バランスの保持が簡単になり、左右の足を寄せて走ることによる、「スピードを上げるたびにバランスの崩れから転倒しないように速度を落とす」ジレンマから解放されます。
3.趾のつけ根を後ろに引く
意外なことですが、足を前に出すときは、ついている足を蹴ることも、反対の足を上に振り上げることも不必要です。
なぜなら、
趾のつけ根を後ろに引くだけですべてできるから
です。
とはいえなんですが、「どうして趾のつけ根を後ろに引くと蹴らなくても前に進めるの?」もしや思うかもです。
着地したときの反発力で足が上がることも理由のひとつなのですが、その理由は
後ろに引いた反動で反対の足が自動で前に出る
からです。
さらに、趾のつけ根に体重をかけることは趾のつけ根を下げることと同じであり、それは同時に趾を反らすことと同じであるのです。
かぎ爪のようになったことできる趾のアーチが体重を支えるだけでなく、同時に地面をつかむことで、
- 「突込んだ趾先で引掛けつかむ」ことと
- 「床を前から引っ張り、最後まで引ききる」
ことができます。
これはスパイクでも、蹴ることで地面を押すことでも不可能なことです。
注意点【というかコツ】
1.お腹を曲げない
お腹を曲げることはブレーキの動きになるので、お腹は曲げないようにしてください。
曲げるのはあくまで股関節
です。
そもそもあばらを締めるのはお腹を曲げないようにするためです。これは江戸期の女性の着物の腹帯と理屈は同じです。
この目的は、お腹を曲げることで腰を突き出すこと避けるためです。腰をつき出すと脚の動きの中心が膝になります。この場合、歩くときに前に出した脚を支えるためにかかった大きなブレーキをひざだけで受けることになます。ひざは足の趾とは違い、「曲げる・伸ばす」だけなので、そもそも体を止めることができません。
多くの現代人、プロのアスリートや軍人だけでなく、一般の人がひざの痛みに悩んでいるのはこのためです。
悩むだけではなく、膝の内側にある内側側副靭帯やひざ関節が前に滑ることを防いでいる前十字靭帯を切る大ケガをする人が男女、老い若きを問わず、後を絶たない原因でもあります。
なので普段から上記の方法であばらを締めて、お腹を曲げないようにしましょう。
2.足は腰の真下に下ろす
お腹を曲げないようになると、体の動きの中心が股関節になります。ひざ関節とは違って曲げ伸ばしだけではなく、開いたり閉じたり、回したりすることができるので、実はラクになります。
体を股関節から曲げることが習慣になると、腰を中心に体が動くようになるので、歩くときも走るときも足は腰の真下にくるようになります。
足が腰の下に下りるようになると、趾先から踵まで全体を使って着地するので、足裏にかかる接触圧力が均等になります。こうすることによって、かかとを強く踏んでひざなどを痛めることがないだけでなく、雨や掃除の後で濡れたタイルやレール、溝をふさぐ金属のフタや、ザルみたいなグレーチングで足を滑らせないことが期待できます。これは雪道や凍った道路も同じです。
また、かかとから着地しないことで、砂場や砂浜で、砂が靴に入りにくくなります。
それだけではなく、音を立てずに静かに歩くことができるので、集合住宅のトラブルのひとつである、「足音による騒音」とトラブルを減らすことができます。
おまけ
ちなみに、「脚を前に出して歩く」ことを一番しない職業の人がいます。それは、
- 軍人
- 警官
- 消防
です。
上記を見ると納得です。「作戦、場所問わず」が仕事の彼らは、
- 足が滑った
- 靴に砂が入った
なんて言ってられないので。
まとめ
- 前傾ダッシュの意外なコツ→かかとをつけない
- 「つま先」の範囲→犬猫の肉球の部分
おわり。