Written by Yuki Takemori

「NARUTO走り」のやり方まとめ

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こんにちはユウキです。

ナルト、ルーラー、犬夜叉、炭治郎が劇中で見せる前傾姿勢のまま走ることはできるのかどうかについてまとめました。結論を言うと「条件が揃えば希望は持てる」です。3つあり、
・姿勢
・膝抜き
・股関節の動き
です。
真っ先に思いつくであろう。「つま先着地」から順に解説します。

本記事の内容

「NARUTO走り」の概要

「ねじらず・うねらず・ためず」に走るにはどうすればいいのか、というと、結論は「腕を振らない」ことである。

究極的にはどうなるのかというと、

  • 竈門炭治郎(鬼滅の刃)
  • ジャンヌダルク(fate apocrypha)
  • 犬夜叉(犬夜叉)
  • ギラヒム(ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ dx)
  • シーク(ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ dx)
  • うずまきナルト(NARUTO)

のように両手を後ろに伸ばして、胴体を前に傾けた状態で走ることになるのであるが、実際にそんな姿を見かけたらドン引きだろう。

「非現実的」であること以外でしない理由

「手を後ろに伸ばして」、「前傾姿勢のまま」走ることを言うけれど、ほとんどの人がやめる。その理由は目立って恰好が悪いことであるが、それよりも

  • 肩が上がる
  • 猫背になる
  • 体が後ろに傾く
  • 地面を思い切り蹴る

ことで前傾姿勢による倒れることへの恐怖心からブレーキをかけながら走ることになる。これは同時に骨盤を後ろに傾けながらひざから下を前に出すことになる。つま先で着地と蹴りだして走るフォアフット走法で多くの人が膝を痛めケガをする原因になっている。

やり方

とはいえ、人間が走るときは課題が2つ出る

  • その①:上下に揺れる→かかとで蹴る
  • その②:左右にねじる→上下半身の分断

この課題を解決する方法は床をパンチするだけである。

生卵を持つ感じで拳をゆるく握って床をパンチすることと、小指からひじの内側を巻き上げることで、

  • ナンバ歩き:同側の手足を同調させながら出す→釣り合い歩行1
  • ねじらない方向転換:ひじの内側の出し入れで股関節を中心に回る→釣り合い歩行2

が組み合わさるので、

  • 1.手の甲を人差し指側からかぶせこんで床をパンチする
  • 2.反動で上がった足を小指側から手の平をすくい上げる
  • 3.パンチしたほうの手はそのままに、ひじの内側を後ろに下げると連動して骨盤が後ろに下がる
  • 4.回転した骨盤の動きで反対の足は上がるので、同側のひじの内側を、小指を巻き込むように手の平をすくい上げながら前に出す
  • 5.足が上がる動きが止まった瞬間にかぶせこみながら床をパンチする

以下その繰り返しで走る。

これはモンゴルの乗馬の方法である側対歩と、ドーベルマンやチーターのダブル・サスペンション・ギャロップを同時に行っているのである。

側対歩は同じ側の前足と後ろ足が一緒に動く姿勢であるのではわかりやすいのであるが、

左右の足をそろえて動かし背中をバネのようにして走るダブル・サスペンション・ギャロップは左右に体を分けているうえに、一瞬のことがゆえにわかりにくいので解説する。なおここではパンチをする手は右手とする。

右手をパンチしてからひじを後ろに引くと背中が曲がる。これは止まるために手を前に出すことと同じである。そこにひじを後ろに引くと同時に手の指と足の趾は地面を前から引っ張ることで止まろうとする。これが背中を反らせて前に進む準備になる。

一方それを終えた左手は、右手がパンチした瞬間に小指から手の平をすくい上げていて、止まっている状態であれば同時に足を股関節からすくい上げている。さらに左ひじは右ひじとは反対に前に出ているので、体はひじにつられて前に出ようとする。とはいえ、この段階でまだ左足の趾先から付け根であるつま先の部分は地面についているので、蹴りだす瞬間の状態なのである。その結果、

  • 上半身は肩を落とす→背中を反らす
  • 下半身は脚を伸ばす→脚をを反らす

が合わさることで左半身全体が反る。これはまさに犬猫が飛びかかるときに背中を反らす動きである。直後に左の膝は左のひじに引っ張られるように前に出て、側対歩の状態になる。

そして右手と同じくパンチする瞬間にダブル・サスペンション・ギャロップの状態になる。

なのでまとめると、縮地法やナンバ走りは、

  • 着地時:ダブル・サスペンション・ギャロップ→バランスの維持(体幹から手足を動かす)
  • 跳躍時:側対歩→半身を前に進める(ねじらない)

を入れ替えながら走るのである。

その結果、走るときの一番の課題である「かかとで蹴って体が上下に動く」ことと、片方だけで背中を上下して「脇を左右にねじる」ことで起きる上半身と下半身の分断をなくすことができるのである。

小ネタ

床をパンチした直後にひじの内側を後ろに下げると、手の形が床をひっかくような形になると思う。手の形はそのままでOKで、大事なことは、その形を足でも同時にすることである。

その形によって、土踏まずで地面と掴んでから趾先で引っかけることで、「床を前から引っ張って、最後まで引ききる」ことができるようになり、横から見ると、自転車のペダルの動きである「踏み・引き・返し」の三角形で動くと同時に、前から見ると、犬猫や馬が前足を踏み込むとき寄せながら前に出すことができるのである。

注意点

とはいえ、アニメの動きを観察してこう思ったのであって、実現できるのかというと「希望は持てる」程度のレベルであるので、あしからず。

骨盤を前に倒すときのコツ

「仙骨を前に出して、骨盤を前に倒す」とは書いたのであるが、実際にはもう少し説明が要る。多くの人はその動きの実感から「坐骨を支点にして転がす」と思うかもしれない。しかしそうではなく、実は「坐骨と腸骨の位置を入れ替える」動きなのである。

たしかに坐骨を支点にする方が大きく回転はする。だからこそ「坐骨と腸骨を入れ替える」ように動かす。まず坐骨を後ろに下げることで腸骨を前に倒しやすくなるだけでなく、仙骨も前に向けながら倒すことができる。

「後ろに下げる」という、一見矛盾した行動が、「坐骨にあった回転の中心をずらすことになる」。それがフライングディスク効果になる。

それだけではなく、「倒すところを骨盤だけではなく、背骨全体から見るようになる」のである。

坐骨を支点にして頭を倒そうとしてお腹を曲げるのではなく、「骨盤と頭を前後に入れ替える操作によって、腰が重心となって回転する」。

その回転も、「前に倒す部分は背中の一番盛り上がりに沿うように重心を頭からかぶせこむ」ことで、「後ろに下げる部分は腰骨の反りに合わせて重心を骨盤へすくい上げる」動きが同時に起きる。

腰をすくい上げると胸骨も前に出ると同時に引き上げられるのであるが、胸骨について引き上がった腹筋によって骨盤が後ろに傾くことと、背中に体重がかかることと合わさって、仙骨を腹の底からすくい上げると同時に背中からかぶせこむことになり、前に倒すことも、後ろに倒すこともできる。このことによって、バレエでいうところの「仙骨が上下に伸びる」状態になる。

すると、

脚を上げるとき

  • 1.骨盤をしゃくる
  • 2.大腿骨をすくい上げる
  • 3.背中を前に倒す

ことで、筋肉が伸びる方が意識づけられるだけでなく、膝が体から遠くならないので、安定もする。ひじの内側を後ろに下げながら体側に沿って手をすくい上げるとやりやすい。

反対の脚は下ろすと同時に伸ばしている。

脚を伸ばす

  • 1.骨盤を下げながら後ろに送る
  • 2.大腿骨をかぶせこむ
  • 3.体の前全体を開く

体側に沿ってひじの内側を下げながら手をかぶせこむとやりやすい。

ちなみに脚を上げるときは体重が腰先やひじの先への移動によって骨盤は後ろに、下げるときは前に回転するので、伸ばすほうを意識することは簡単である。

ということは、

  • 脚を上げる→体を前に倒す
  • 脚を下げる→体を立てる

ことでバランスの維持が可能ということになる。

つま先着地

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