目次
1.呼吸の秘密
1.誰もが誤解している酸素のパラドックス

2.体内酸素レベルを自分で測定する

3.鼻は呼吸のためにあり、口は食事のためにある

4.軽い呼吸こそ、身につけるべき正しい呼吸法

5.人間本来の呼吸のしかたを取り戻す

2.フィットネスの秘密
6.自然で合法的にパフォーマンスを上げる方法

7.低地にいながら高地トレーニングする

8.鼻呼吸で集中力を高め意図的にゾーンに入る

3.健康の秘密
9.呼吸法を変えるだけで簡単にダイエットできる

10.呼吸量を減らすことで疲れない体をつくる

11.呼吸量を減らすことで心臓を強化する

12.呼吸量を減らすことで喘息を治す

13.鼻呼吸に変えると顔が正常に発達する

実践編：酸素アドバンテージ・プログラム

息を止めるエクササイズを安全に行うための注意！

体を動かすことは命を救う

どれもメリットばかりなのですが、特に推すのが「13.鼻呼吸に変えると顔が正常に発達する」の285ページの「舌の位置」についての記述です。

正しい位置にある舌は、表面積の４分の３ほどが上あごにくっついている。そして舌の先は、上の前歯の裏に触れている状態だ。

参考動画：Buteyko Clinic International

やりにくい人はこうするといいです。

耳の後ろを引き上げる
喉チンコに舌の後ろをつける

と無理なくできます。
すると、ポカンと開けていた口が自然に閉まり、鼻で呼吸するようになります。
鼻で呼吸する利点はここでは省きます。
僕の体験から言えるのは、ストレスの解消になるというところです。
もっと具体的にいうと呼吸するときお腹に意識が集まることによって、肺をてっぺんからあばらの一番下までフルに使うことができます。
口呼吸と違って、取り入れる酸素の量が少なくなるので、体内の酸素を使うようになります。
すると脳に酸素がいきわたるようになるために何となく独り言で動いていた口が止まり、頭もクリアになります。
実際に僕の体験を簡単に紹介します。

通勤のときに疲れなくなった
気が散ったときのリセットに最高
長年の鼻詰まりが治った

いいことだらけです。もっと早く知りたかった。

とはいえ、今になっていなんで「鼻呼吸」なの？

というと、感染症の予防にうってつけだからです。
鼻には、鼻毛や粘膜など、異物に対するフィルターの機能が詰め込まれています。
しかし、口にはそれがありません。さらに口は鼻の穴よりも大きいため吸い込む量が格段に多くなります。
つまり。ウィルスやほこりが取り除かれていない状態の空気が肺の中に直接入り、呼吸器の原因になっているというのです。
実際に感染症の専門医の　医師は

地面に落ちたウィルスを鼻から吸い込むにはバキュームカー並みの吸引力が必要

と書いています。
人間にそんな力はありません安心して鼻で呼吸できますね。
さて、マスクをつけていて何がしんどいっていうと

息苦しいこと

です。鼻自体に物理的にフィルターをしているということも原因のひとつですが、心理的な要因も大きいと思います。
本でも紹介しているように、鼻は人間の体で一番大切な器官です。
なのでそこがふさがれると、命が危ないと体が判断して、そのストレスに何とか対応しようとして、自然に口呼吸になるのだと思います。鼻呼吸にすぐに戻せればいいのでしょうが、

「マスク→口呼吸→外しても口呼吸→空気をウィルスごと吸い込む」

完全な悪循環ですね。

ここでテーマに戻りましょう。

鼻呼吸のための簡単ステップ

舌の後ろを喉チンコにつける
自然に耳の後ろが上がる

これで、鼻で呼吸するだけです。やり方を知っていればリセットは簡単です。

とはいえ、体がリラックスしていることはどうやったらわかるの？
というと、

唾液が出ているかどうか

です。
副交感神経がはたらくことによるリラックス反応のひとつに唾液がたくさん出るということです。
舌の後ろを喉チンコにつけると舌の先端は前歯の裏に軽く触れた状態になり、唾液がたくさん出るようになります。
鼻による深い呼吸でリラックスするのも根拠ですが、ツバをたくさん出すこともリラックスを促します。
まさに相乗効果ですね。

さてここでおさらいです。