Written by Yuki Takemori

白鶴三戦(サンチン)立ち【内ももに効く】

エクササイズ

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こんにちはユウキです。早速こういうポストをしました。

実は、内股歩きって体にいい。
要点さえ押さえていれば。
・体を「く」の字に折りたたむ
ことで内転筋の締まりができる。
これは風呂掃除やネイルアートで有効で、前傾姿勢での集中を維持するときに推しだ。
鼠径部を締めることでひざのぐらつきがなくなることで、ケガの予防になるのだ。

では解説します。

白鶴三戦立ち

参考:BUDO JAPAN CHANNEL

やり方【順序がある】

立つ

  • 1.肩幅、腰幅に足を開く
  • 2.つま先立ちになって、中趾を正面に向ける
  • 3.片方の足を半足分前に出す
  • 4.膝が親趾より先に出ないようにしゃがむ
  • 5.手の平を上にして差し出す

「く」の字の姿勢をキープしたままやる。これが基本のポーズです。
拳を握るときは指先だけを力ませるのではなく、

手首にある横線を中指のつけ根に向かって前に出す

ことで、ひじを体に寄せやすくなります。
手の平を返したりするときも同じようにします。

  • 手の甲を向かい合わせに:手首の親指側の横線を前に出す
  • 手の平を返す:手首の小指側の横線を前に出す
  • 手の平を上に:指を伸ばした状態で手首の横線を前に出す

歩く

「立つポーズ」からツルの息吹を作ります。すぐに習得できるように、浅井星光氏が丁寧に解説してくれています。字に起こすとこうなります。

右足を出す場合

  • 1.右手を上にして下向きにクロスする
  • 2.右足を前に出すと同時に
  • 3.手を広げて差し出す

左足は左手を上にして以下略。

慣れてきたら、間違えることも、自分で動きを止めることもなくできるようになります。
後はこの繰り返しです。
バックでも同じようにします。

ポイント【2つある】

足の動き

足の動かし方にポイントがあります。

内側に半円を描くように動く

です。
どうして真っすぐではないのかというと、ただ単に片脚立ちになるのではなく、

体重を脚に載せるため

です。
すると、素早く体の中心を通って出すために足の動きは内側に半円を描くように動きます。

着地した後はその足の裏に、外側に半円を描くように体重が乗るので、転ぶ心配はありません。
足裏と脚の動き、さらに脚どうしと足どうしの円運動の組み合わせによって、結果直線に動くので、半円の運動で問題なしです。

肩の動き

腕ではなく、肩甲骨を動かすことです。このときにはコツがあって、

手首の横線を前に出す

ことです。
このことによって、ひじと肩関節が固定されます。すると、腕が鎖骨から動くようになり、鎖骨につく肩甲骨が動くのです。

ちなみにこの手首の横線を分けると次のようになります。

  • 親指側の横線を前に出す→肩甲骨が背骨に寄る
  • 小指側の横線を前に出す→肩甲骨が下がる

三戦(サンチン)立ちは目的によって姿勢が変わる

漫画と新書の目的は金的の防御

漫画や新書で紹介されている三戦(サンチン)立ちは

金的の防御

が目的です。はっきりいうと、キンタマを蹴られないようにするために内またを締めやすくするためです。
最近ではないかもですが、男女を問わず小学生の間で

  • 「脚ひらいて」からの↓
  • 蹴り上げ

がイタズラで流行りましたがまさにこういう命の危機に対してどうするのかと考えられたものです。

ちなみにキンタマこと睾丸の破裂は失血死になるので絶対に真似しないでください。余裕で犯罪行為なので悪しからず。

白鶴三戦立ちはケガを防ぐ

これに対して白鶴三戦立ちは稽古のためにします。
習ったことがないので想像ですが、私はケガを防ぐためだと考えます。

三戦立ちとの違いは、

体を「く」の字に折る

なんで「く」の字に折るのかというと、

鼠径部を締めた状態の維持するため

です。ひざとつま先が内側に向くのはその結果です。
つま先の向きですが、最初のうちはどうしてもがに股になってしまうかもなので、鼠径部を締める、よりは

土踏まずを後ろに向ける

ことを気にかけるとやりやすくなります。

土踏まずを後ろに向けるワケ【ひざが痛くない】

つま先と膝の向きがそろうとひざをねじることがなくなります。
ところでなんですが、ひざをねじることによる傷害は以下の通りです。

  • 半月板の損傷
  • 靭帯の損傷:内側側副靭帯、前十字靭帯、後十字靭帯
  • 筋肉の損傷:薄筋、半腱様筋、半膜様筋

選手生命どころか日常生活も制限される重篤な傷害です。

土踏まずが後ろに向くと何が変わるのか

とはいえ、ここまで読むと、学校とかで見かける女子は結構つま先が内に向いているけど、これと何が違うの?
というと、

ひざのねじりではなく、腸骨からの内旋する

ことが最大の違いです。
土踏まずを後ろに向けるように意識を変えるだけで、

かかとからつま先を動かすように体が変化します。

つま先ならぬ「かかと先」が動くことで、ひざとつま先の向きがそろって動くので、ひざをねじることによるケガを防ぐことができるだけでなく、筋肉の役割分担もできるようになります。
具体的にいうと、内旋のために動く内転筋群

  • 大内転筋
  • 長内転筋
  • 短内転筋
  • 恥骨筋

を動作のためのアウターマッスルとしてと、ひざのわずかな内旋の作用がある

  • 大腿筋膜張筋
  • 薄筋
  • 膝窩筋
  • 縫工筋

大腿筋膜張筋

薄筋

膝窩筋

縫工筋

をキープするためのインナーマッスルとして分けて使うことができます。

耳の後ろを引き上げる理由は?

頭を背中から後ろに反らすから

「上を向く」動作に背中が参加することで簡単に背骨を真っすぐにすることができます。
後ろに曲がった胸椎によるつぶれた胸郭も広がることで、呼吸もしやすくなります。

下あごを出すこととの比較

  • 下あごを出す:頭と首のつなぎ目が前に出る→回転が大きくなる
  • 耳の後ろの引き上げ:頭と首のつなぎ目がそのまま→回転が小さい

首の骨が前に出てことで、胸椎が後ろに下がる

  • 胸椎の後退:鎖骨・肩甲骨の挙上・外転→円背

になるのに対して、

  • 耳の後ろの挙上:胸椎の前進→鎖骨・肩甲骨の下制・内転

となり、背骨が真っすぐになるだけではなく、特別な技術の習得を必要とせずに

肩を下げることはもちろん、その状態のキープを誰でも簡単にできる

ことがこの「耳の後ろを引き上げる」ことを何度も繰り返しつたえる価値です。

» 姿勢の改善

最後に関連記事と参考資料を添えて記事を終えます。

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参考資料

参考:システマ東京チャンネル SYSTEMA TOKYO channel