母指球神話が伝えたい本当の意味【答:内側重心】(転載です)
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こんにちはユウキです。
今回はいまだに根強いらしい「母指球神話」について思うことを書きます。
元記事はこちら↓
— ユウキ×身体の使い方工作室 (@yukitakeblog) February 2, 2026
まずツイートをご覧ください。
母指球神話は多分
✅重心を内側にするためのヒント
なのだと思う。
多くの人は「母指球で蹴る」と思いますがそうではなく実際は、1️⃣膝と中指の付け根の向きをそろえて
2️⃣踵の真ん中に体重をかけるように押し下げることだと思う。
同時に持ち上がった内側のアーチが寄った体重の支えとなる。— ユウキ×身体の使い方工作室 (@yukitakeblog) January 30, 2026
重心を内側にするためのヒント
なのだと思う。
多くの人は「母指球で蹴る」と思いますがそうではなく実際は、
膝と中指の付け根の向きをそろえて
踵の真ん中に体重をかけるように押し下げる
ことだと思う。
同時に持ち上がった内側のアーチが寄った体重の支えとなる。
では解説します。
■母指球神話が伝えたい本当の意味【答:内側重心】
多くの人は歩くときにかかとから着いたあと
- 母指球で支え→母指に力をかけて→小指の付け根と踵の間を持ち上げる[1]
ことで歩いたり走ったりするかもしれませんが、そうではなく、実際は
- 小指を意識して→小指の付け根→母指球→母指に体重が移動する[2][3]
ようにするとよいといいます。
この理由は母趾球だけに体重をかけて蹴ることで本来は上に盛り上がるはずの趾の付け根にある横のアーチをしたにへこませることで横に広がり、外反母趾などになることを防ぐためでもあるのですが、それよりも
外側で偏る重心でふらつくことをなくすために重心を内側に寄せる
ためであると思います。
腕を振ってひざを伸ばしてかかとから着地する、いわゆるウォーキングの場合、膝を伸ばすと同時に骨盤が後ろに傾くためつま先が開きます。
開いたつま先の状態のまま前に進もうとすると、かかとから母趾球へと小趾という中間を飛ばして、土踏まずに体重をかけてつぶしながら
- 1.親趾の付け根で蹴ることになり
- 2.小趾を持ち上げて横のアーチを逆折りにつぶして広げる
- 3.趾の付け根を軸にしてかかとを外に出してねじる
ことで親趾はもちろん、他の4本の趾も外に向いて曲がり、親趾の付け根が外に飛び出ることになるのです。
ちなみにこれは若い女性(だけじゃないと思うけど)が無意識なのかよくしている
- つま先を内に向けたまま
- 足を広げて歩く
ことで歩くときに閉じたつま先の状態のまま前に進もうとすると、開いたときとは逆に小趾から母趾球、親趾へという中間を飛ばして、こちらも土踏まずに体重をかけてつぶしながら
- 1.小趾の付け根で蹴ることになり
- 2.親趾趾を持ち上げて横のアーチを逆折りにつぶして広げる
- 3.趾の付け根を軸にしてかかとを内に入れてねじる
ことで小趾が内に向いて曲がることはもちろん、小趾の付け根が外に飛び出るだけでなく、小趾がねじれて横に倒れることにもなるのです。
なお趾の付け根を軸にしてかかとを内に入れてねじったときにつま先が外に開いた状態で親趾の付け根で蹴るのか、
- 親趾は付け根から外に曲がり
- 小趾は付け根から内に曲がり
- 小趾は付け根から横に倒れる
- 趾の付け根は横に広がり
のすべての状態にある人もいると聞きます。
ちなみに、母趾球が強調されてきた理由は医療従事者をもってしても謎で、一番意識しやすいところが抜き出されて、伝言ゲームのようになり「正しいこと」になってしまったといいます[4]。
■対策【ひざとつま先の向きをそろえる】
とはいえ対策はとても簡単です。なぜならまず足を腰幅に開いてから、
- 1.かかとを使って中趾の付け根と位置を入れ替える動きで[1][2]
- 2.中趾の付け根(つま先)と膝のお皿(ひざ)の向きを揃えて正面に向けて[3]
- 3.踵の真ん中を押し下げるように体重を乗せて立つ
ことから始めるとつま先を外に向けて重心が後ろに偏ったり、内に向けて前に偏ったりすることに比べると偏りがなくなることで立ちやすくなるはずです。
上記の方法で立つと、重心がかかとに、後ろに移ると腸骨がうしろに傾くと同時に股関節が外に開く(外旋する)その性質上、足首が固定したまますねの骨を外向きにねじる(外旋する)ことで、足首の中にある距骨の足側の関節が傾いて回転するようについていることから内側のアーチを持ち上げると同時に親趾の付け根を押し下げるながら足の指を付け根から寄せることで横のアーチを持ち上げます[4]。
それが内くるぶしにかけた体重を押し返すように支えることにつながり、重心を内側に寄せてまとめ、体を安定させることにつながるのです[5]。
この状態から
中趾の付け根を正面に向けた状態を維持したまま歩く
[6]
ことで、後ろにある胴体を蹴って運ぶのではなく、
骨盤が足の真上にくるようにする
[7]
ことで前に倒れる力を使って歩きます。
つま先(中趾の付け根)を正面に向けることで骨盤を後傾しながらも前傾させることができます。これで膝を少し曲げるだけで、腹を曲げることなくお尻のしわを伸ばすようにして股関節を折り曲げて、前に出た頭の重さを使って歩くことができ、これは
- 仙骨の前傾を主体する現代のウォーキング[8]
- 腸骨の前傾を主体とする近代以前の歩き[9]
の両方に共通しています。
具体的に何が共通しているのかというと、動きの初動が「腸骨の前傾=太ももの骨を上げる」ことです[10]。初動が腸骨の前傾であることが股関節の動きを主体にし、中趾の付け根(つま先)と膝のお皿(ひざ)の向きを揃えることにもなるのです。
ナンバ的ともいわれる股関節と同側の肩関節の動きを同調させて歩くことと同時に、日本にも真秀足といって、「膝を伸ばして正々堂々と大股に歩く[11]」という歩き方があり、おそらくは石畳が敷かれているお寺や神社ではこちらの方が歩きやすかったのだろうと推測できる。
いずれにせよ腸骨を初動にした股関節を動きの主体にすることは上記のとおりに股関節で上半身を前に倒すことになり、それが中趾の付け根(つま先)と膝のお皿(ひざ)の向きを揃えて正面に向けることになるのです。
モデルウォークとモデル立ちではつま先が開きますがこのときも
- かかとを使って中趾の付け根との位置を入れ替える動きで
- 股関節を中心に中趾の付け根(つま先)と膝のお皿(ひざ)の向きを揃える
ことがコツです。
着地するときに、腸骨の前傾によって足は小趾の付け根からかぶせ込むようにして[12]、
小趾の付け根から踵に向かってたどっていくと振れる出っ張りの足裏部分から着地するようにする
[13]
ことで足裏の全体で着地することでかかとを強く打ちつけないだけでなく、上記のやり方で立つときと同じく、
- 内側のアーチを持ち上げながら母趾球と母趾頭を安定させて
- 趾の付け根を寄せる
ことで土踏まずに沿って内に巻くように「かかと→小趾→母趾球→親趾」の順に足裏にかかる体重が移動するようになるのです[14]。
なお、かかとは体重の移動によって蹴らなくても自然に上がりますので、
つま先に、親趾の付け根に体重をかけて蹴らなくても
歩くことができます。
■まとめ
母趾球神話が伝えたい本当の意味【答:内側重心】
対策【ひざとつま先の向きをそろえる】
足を腰幅に開いてから、
- 1.かかとを使って中趾の付け根と位置を入れ替える動きで[1][2]
- 2.中趾の付け根(つま先)と膝のお皿(ひざ)の向きを揃えて正面に向けて[3]
- 3.踵の真ん中を押し下げるように体重を乗せて立つ
ここから
中趾の付け根を正面に向けた状態を維持したままにする
ことで骨盤が足の真上にくるようにして前に倒れる力を使って歩く
おわり。
■出典と参考資料
母指球神話が伝えたい本当の意味【答:内側重心】
[1]笠原巖.“カサハラ式足裏バランステーピング法” [画像].笠原巖の足の痛み専門サイト.更新日:不明,https://www.ashinoitami.net/remedy/01-html,(参照 2026-02-19).
[2]岡田慎一郎の古武術介護と身体の使い方研究室.(2021年5月6日).『理学療法士が教える「負担のかからない歩き方」/「親指・拇指球」ではなく「小指側(外側)」を使う/土踏まずのアーチを活かす』 [動画].YouTube.
https://www.youtube.com/watch?v=jwBGZbdV17Y (参照日: 2026年2月19日).
[3]岡田慎一郎(2021)『腰痛ひざ痛が消える つま先の使い方』産業編集センター,p.120.
[4]精神科医が◯◯する 名越康文のゲーム実況チャンネル.(2023年6月12日).『岡田慎一郎さんに驚きの◯◯ウォーキングを教わりました!』 [動画].YouTube.5:55~7:40.
https://www.youtube.com/watch?v=HEN-jK0Q5kk (参照日: 2026年2月20日).
対策【ひざとつま先の向きをそろえる】
[1]栢野忠夫(2016)『動く骨 手眼足編』ベースボールマガジン社,p.189.
[2]島田智史(2020)『筋トレ以前知っておきたい! バレエ筋肉ハンドブック』東洋出版,p.89.
[3]高橋佳三(2015)『古武術 for SPORTS キッズ編 動けるからだの作り方』ベースボールマガジン社,pp.14-17.
[4]PTタイガー@FootBiomechanics.(2025年4月20日).『下腿の回旋に伴う足部の運動連鎖』 [動画].X(Twitter).
https://x.com/pttiger0228/status/
1913720988799475940 (参照日: 2026年2月19日).
[5]専心良治.(2022年2月2日).『外側体重(スネが疲れる・外もも張る)を直して内側重心にするコツ|小指ー母趾の連動』 [動画].YouTube.1:37~3:01.
https://www.youtube.com/watch?v=G6YkumTGFAQ (参照日: 2026年2月20日).
[6]松村卓(2017)『骨ストレッチ・ランニング』KKベストセラーズ,p.106.
[7]岡田慎一郎の古武術介護と身体の使い方研究室.(2023年10月22日).『システマ東京の北川さんに「本当に強い男の歩き方」を教わりました!』 [動画].YouTube.
https://www.youtube.com/watch?v=ovImdeuG_fk (参照日: 2026年2月19日).
[8][9][10]片山洋次郎(2025)『変動を生きのびる整体 気候、環境の変化を越えて』筑摩書房,pp.50-53.
[11]甲野善紀・田中聡(平成19年)『身体から革命を起こす』新潮社,p.144.
[12]丹田チャンネル.(2021年4月15日).『つま先着地で歩いたら足がとんでもないことになった』 [動画].YouTube.3:30~4:01.
https://www.youtube.com/watch?v=B3Or1hMyViU (参照日: 2026年2月20日).
[13]JIDAI(2022)『運動センスを一瞬で上げる! 走る・投げる・突く・蹴る・触れる… 動作別エネルギーの通し方』BABジャパン,p.62.
[14]藤野暢央.“【第53回】アンデオールで立つ” [画像].チャコット株式会社.2019-09-19,
https://www.chacott-jp.com/news/useful/lecture/detail014190.html,(参照 2026-02-20).
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